「巨人が負けた、1点じゃダメだ」
4年前の2018年10月19日は曇りで19℃の金曜日、母が施設に入所して108日目、午後3時45分ころ母のフロアに行きました。
エレベーターを降りると母はいつもの場所に見当たらず、トイレに行っているようでした。
出てくるのを待つ間に看護師さんにこの日の母の様子を訊ねると、この日は血圧も心配するほどではなかったということでした。
トイレから出てきた母を連れて9階の面会室に行くと、午前中に久しぶりのリハビリがあったと言っていました。
この日も血圧を測りながらやったそうで「横歩きはしたけど、歩行器はしなかった」とのことでした。
この日の母は血圧だけではなく体調が良さそうで「便通もあり、よく眠れた」と笑顔で言いました。
ただ、「巨人が負けた、1点じゃダメだ」と突然プロ野球の話になり、笑顔が消えて手厳しい一言が出てきました。
それでも、前夜もラジオで野球中継を試合終了まで楽しんだことがわかり、私も嬉しく思いました。
いろいろな話をしながら母の顔をよく見ていると、この日は特に顔色が良いように感じられました。
「今日は顔色もいいね」と言って、私が頬に触れると母は「みんな柔らかくてカワイイと言ってくれる」と笑っていました。
私の面会はいつも約1時間ほどで、午後5時頃に帰ることが多かったのですが、このころは暗くなるのも早くなってきていました。
私がそろそろ帰ろうとすると「今朝はいい天気だったのに、いつの間にか暗くなった」と、母は窓から外を見てしみじみと呟いていました。
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