「たまには外に出たいものだね」
4年前の2018年10月21日は秋晴れで爽やかな23℃の日曜日、母が施設に入所して110日目、午後3時50分ころ母のフロアに行きました。
母はトイレに入っていたので少しの時間待ってから、いつものように9階の面会室に行き話をしました。
この日は日曜日ということで、ほとんどすることもなく過ごしていたようでした。
この日の朝測った血圧は150くらいで、看護師さんに「合格」と言われたと嬉しそうでした。
やはり合格だと安心するようで、母は「朝から黒板の字が良く見えた」と言い、その他の体調も良さそうでした。
この日は朝から天気も良く、室内が明るいということも大きいような気もしますが、母が元気ならばそれは嬉しいことでした。
また、食事に久しぶりの『ミルク粥』が出て、「おいしくいただきました」と笑顔で報告してくれました。
とにかくこの日は良い天気なので母も気分が良いようで、ヤクルトを一気に飲み干し、冷水も2~3口おいしそうに飲みました。
そして、母は「日差しに恵まれて雲一つない上天気なのだから、たまには外に出たいものだね」と言いました。
それに対して「保育園の子供みたいに大きなカゴに乗って連れて行ってもらえば?」と私が言うと、母は大笑いをしていました。
ただ、当時母が発したこの言葉をほとんど聞き流してしまったことは、今振り返ると残念に思います。
後日、私は母を散歩に連れて行くことになりますが、それはこの時からほぼ1年が経過してしまっていて、ちょっと後悔しています。
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