« 2022年9月 | トップページ | 2022年11月 »

2022年10月

2022年10月31日 (月)

濡れタオルで乾燥対策

4年前の2018年10月31日は曇りで20℃の水曜日、母が施設に入所して120日目、午後3時45分ころ面会に行きました。

エレベーターで母のフロアに着くと、ちょうど母がトイレに入っている声が聞こえました。

先に部屋に行き母が出てくるのを待って、この日は面会室には行かずにベッドに座らせて着替えながら話をすることにしました。

このころ看護学校の学生さんたちが研修に来ているそうで、午前中は一緒にぬり絵や工作をしたということでした。

看護学校は4年間行くそうですが、「工作などはしない」と言われたそうで、他にもいろいろな話をしたりして楽しんだようでした。

そして午後はおやつまで昼寝をしていたそうで、確かに目が少し腫れぼったくなっているような気がしました。

また、寝起きのためだけではないと思いますが、この日も話し声が全体的に息苦しそうに聞こえました。

それでも本人は元気があって、ハロウィンということで「おやつにカボチャプリンが出た」と、笑顔で話してくれました。

ところで、乾燥する時季になってきて気になっていた加湿器について職員さんに尋ねました。

母がウチにいた時は、冬にはベッドサイドに加湿器を置いて寝ていましたので、施設でも使えるかどうか聞いてみたのでした。

結局、施設に加湿器の持ち込みはできないということでしたが、施設として乾燥対策はするという答えでした。

その後わかったその対策とは、壁際の手すりに濡れタオルを掛けるというものでしたが、それなりに効果があったように思いました。

2022年10月30日 (日)

見事な夕景に「すごい」

4年前の2018年10月30日は晴れて23℃の火曜日、母が施設に入所して119日目、午後3時45分ころ面会に行きました。

母は食堂のいつもの場所にいたので挨拶をすると「トイレに行ったけど、今は出なかった」と言っていました。

それでも便通は朝一にあったそうで、声にも元気があり体調は良さそうでした。

この日の朝はラジオ体操が終わると、すぐにリハビリに行ったということでした。

いつものように血圧を測りながらも、一通りのメニューをこなしたと話してくれました。

とても良い天気だったのでベランダに出させてもらったそうですが、日差しが暑すぎてすぐに室内に戻ったと言っていました。

リハビリのあった日の母は、目がパッチリと開いて意識もしっかりしていることが多かったように思います。

ただ、この日は顎下のたるみが目立ってきて、当時は太ってきたのかなと考えていましたが、実際はむくみが可視化されていたようでした。

そんな見た目だけではなく、母自身「ズボンがきつくなってきた」と話していたので、体重が増えていることは間違いないと思いました。

そんなこともあり、この日はヤクルトは止めて冷水を飲んでいましたが、施設内も暑いので「おいしい」と、母は嬉しそうでした。

この時期は母と1時間ほど一緒にいると丁度夕暮れ時を迎えるので、この日も西向きの窓から夕日を一緒に眺めました。

母は見事な夕景に「すごい」と歓声を上げ、「夕焼けもきれいでしょうね」と、時間が少し早いのを残念に思っているようでした。

2022年10月29日 (土)

お風呂上り

4年前の2018年10月29日は晴れて23℃の月曜日、母が施設に入所して118日目、午後3時45分ころ面会に行きました。

月曜日なので『お風呂かもしれない』と思いながらも早めに行くと、やはり母は入浴中とのことでした。

それも、おやつを食べてから行ったそうで本当の最後ということで、9階の面会室に行って待っていることにしました。

お風呂場は9階の角にあるので、その前の長椅子で待っていると母が現れました。

この日は外も暑いくらいでしたが、室内も暑かったので母に冷水を渡すと、すぐに3~4口飲みました。

母は満足そうな表情で「お風呂上りの冷たい水はおいしいね」と笑顔で言っていました。

前夜はラジオでプロ野球の日本シリーズを聴いたそうですが、巨人が出ていないのでつまらなくて途中で寝たということでした。

そして、ぐっすり眠れたようで朝の血圧も150くらいで、フラフラすることもなくスムーズに起きられたと話していました。

また、朝食後には便通があり脚の痛みも感じないそうで、むくみは気になりましたが本人の体調はとても良さそうでした。

ただ、入浴前に食べたおやつがババロアと紅茶だったそうで「おいしかったけど、お風呂上りの方が良かったな」と、少し残念そうでした。

このころは日没が早くなり、晴れた日には私が帰る頃に見事な夕焼けが見られるようになりました。

この日も西側の窓から母に夕日を見せてあげると「良く晴れたね」と、きれいな夕焼けの空をしきりに感心していました。

2022年10月28日 (金)

息子の虐待?

4年前の2018年10月28日は晴れで21℃の日曜日、母が施設に入所して117日目、午後3時50分ころ面会に行きました。

母は食堂のいつもの場所にいて、ちょうどトイレに行ってきたところだと言っていました。

この日は朝から便通があり「今も出た」ということで体調は良さそうでしたが、目が少し腫れぼったい感じで寝起きのようでした。

聞いてみると午前中にはタオル折りをたくさんしたそうでしたが、日曜日ということもあって午後はゆっくり過ごしていたようでした。

9階の面会室に移動して話をしていると「鼻がムズムズする」というので鼻をかんでみると、最後に小さな血の塊が出てきました。

母が前日「鼻血が出た」と言っていたので、その後に固まった残りのものが出てきたようでした。

その後の着替えの時には、この日も天気が良く室内が少し暑い感じがして汗を掻いたからか、母は「背中が痒い」と言いました。

「そういえばウチにいる頃は、よく割り箸で背中を掻いていたね」と母が家にいた頃の話を振ると、母は笑い出しました。

「あれが気持ちいいんだよ」と母は懐かしそうに言い、しっかり覚えている様子でした。

ただ、割り箸で背中を掻くと傷あとが残るので、私は「息子が虐待していると思われるよ」と、時々母に苦情を言ったものでした。

当時は私が母の背中を拭いてあげていましたから、病院で不意に何かの検査でもあるとそんな噂が飛ぶことを冗談半分で心配していました。

着替えが終わってから、母はそんな昔話を笑顔で聞きながら、窓から見えるきれいな夕焼けを見つめていました。

2022年10月27日 (木)

最早『どうでもいいこと』

4年前の2018年10月27日は雨のち晴れで25℃の土曜日、母が施設に入所して116日目、午後4時ころ面会に行きました。

母はいつもの場所にいましたが、トイレに行ってきたところで「今は出なかった」と言っていました。

それでも朝一で便通があり、朝食が終わったらすぐにリハビリに呼ばれ「頑張った」と、母は続けて言いました。

久しぶりにリハビリができて良かったと思いましたが、次に母は鼻血が出たことを話し出しました。

前夜、痰が出るような感じで吐き出すとハンカチに血が付いて、布団やパジャマも汚れたということでした。

そのことが気になってあまり眠れなかったそうですが、食事は全部食べられたと、元気さをアピールしていました。

この日の母も少し息苦しそうな話し方をしていましたが口数は多く、いわゆる『マシンガントーク』という感じでした。

その中でも力が入っていたのが『折鶴』の話で、ウチから持ってきた『折鶴』に手を加えていただいて新しい作品ができていたようでした。

母は吊ってある鶴を見たそうで「なんであんなにきれいなのかな?」としきりに不思議がっていました。

「洗ったのかな?」「電気のせいかしら?」と首を捻っていましたが、自分で折った鶴が素晴らしい作品になって、とても嬉しそうでした。

また、鶴についての質問をされたそうで「脚を折った時にちょこちょこ座って作ったんです」と答えたと、笑顔で教えてくれました。

ただ、そのほとんどは脚の骨折の前に、テレビで演歌番組を見ながら作ったものですが、この時それは最早『どうでもいいこと』でした。

2022年10月26日 (水)

いくらか太った?

4年前の2018年10月26日は曇りで22℃の金曜日、母が施設に入所して115日目、午後3時45分ころ面会に行きました。

母はいつもの場所にいましたが、このころでは珍しくカーディガンを着ていました。

母に話を聞いてみると「暑いか寒いかよくわからないから、脱いだり来たりしている」と言っていました。

この日は曇りで薄暗く感じられることや、リハビリも無く運動不足で気分的にもすっきりしないことも影響していたのかもしれません。

それでも血圧について尋ねると、この日はそれほど高くなかったようで、そちらの心配は無さそうでした。

また、朝一で便通があり、どこも痛くも痒くもないというので本人が感じる体調は良さそうでした。

前夜はタオルケットと布団をしっかり掛けて良く寝たので、前日と違ってフラフラすることもなく目も良く見えると言っていました。

ただ私が聞いた母の声が少し息苦しく押し出すように感じられて、当時は母がいくらか太ったのかと私は思っていました。

着替える時にズボンが少しきつそうにしていましたし、顔もふっくらしてきたように見えました。

このころの母は、美味しいものを食べた話を良くしていましたし、私が持参したヤクルトもほぼ毎日飲んでいました。

その上、これまで週におよそ5回ほどやっていたリハビリが、週1~2回に減って運動不足も懸念されました。

そういうこともあって、帰り際に私が「リハビリが無いから、自主トレしてね」と言うと、母は「そうだね」と笑顔で頷いてくれました。

2022年10月25日 (火)

「お風呂が最後になった」

4年前の2018年10月25日は晴れて23℃の木曜日、母が施設に入所して114日目、午後3時40分ころ面会に行きました。

母のフロアに着くと、職員さんが母は入浴中だというので、お風呂と面会室のある9階へ行って待つことにしました。

少し待っただけでお風呂担当の職員さんが母を連れて現れたので、私は『少し急がせたかな?』と感じて申し訳なく思いました。

そして、お風呂場から出てきた母の顔を見ると輝いているように見え、私は「ピカピカだね」と母に声を掛けました。

それを聞いた母は嬉しかったのか笑っていましたが、痒かった脚にクリームを塗ってもらったそうで、こちらはツルツルでした。

珍しく朝には牛乳を飲んだと言い「お風呂上りにはいつもの物が飲みたい」と、ヤクルトと冷水をいつも以上においしそうに飲みました。

さすがに風呂上りのためか飲みっぷりが良かったですが、この日の朝は血圧が175だといわれたとのことでした。

そのためかどうか、朝のうち少しフラフラしたと感じて、しばらく横になっていたと言っていました。

「そのためにお風呂が最後になったのかもしれない」と母は推測していましたが、この時は朝とは違ってとても気分が良さそうでした。

ただ、むくみと血圧さらに肌の痒みなど、このころから母にとってストレスが少しずつ増えてきていました。

それでもこの日の母は、少なくとも私と一緒にいるあいだは元気で、いつものようにたくさん話をしてくれました。

そして、私が帰る時にはエレベーターの前まで来て「気をつけて」と笑顔で声を掛けてくれたので、私も「また明日」と手を振りました。

2022年10月24日 (月)

少し気になる話し方

4年前の2018年10月24日は曇りのち晴れで22℃の水曜日、母が施設に入所して113日目、午後3時40分ころ面会に行きました。

母はカーディガンを脱いでいつもの所にいましたが、西日が当たるので食堂のカーテンが閉められていて確かに暑さを感じました。

いつものように9階に移動して話をすることにしましたが、ふと母の手を見ると爪が切られていることに気づきました。

母に尋ねてみると、足も見てもらったそうですが、爪は切らずにクリームを塗ってもらったようだとのことでした。

このころは乾燥し始めたからか、母が「脚が痒い」とよく言っていたのでお手入れをしていただいたようでした。

また、前日が寒かったので母に厚手で長袖の肌着を着せていて、より暑さを感じて身体が痒くなっていることもありそうでした。

その暑い中、母はこの日もヤクルトと冷水をおいしそうに飲んでいました。

この日は特別なこともなくゆっくり過ごしたようですが、母は元気にいろいろと話をしてくれました。

朝は6時半に起こされてタオルで顔を拭くそうですが「このタオルは私たちが折ったタオルだ」と少し誇らしげに言いました。

それから、タオル折りをしない人の話や、相変わらず「金を払う」と言っている人のことなどを笑顔で話していました。

ただ、この当時は気づきませんでしたが、この日の母の声を改めて聞くと少し息苦しそうで、押し出すような話し方のようにも聞こえます。

実際に母はこの後、11月に入ってからむくみが酷くなって入院しますが、その兆候が既に出ていたように思います。

2022年10月23日 (日)

優勝!

4年前の2018年10月23日は曇り時々雨で15℃の火曜日、母が施設に入所して112日目、午後3時30分ころ面会に行きました。

突然肌寒くなったこの日は火曜日ということで、久しぶりに姉が来てくれました。

皆で一緒に9階の面会室に行き、話を始めると母が「私が優勝した」と、笑顔で言いました。

おやつを食べる前に何か玉入れのような競技会があったそうで、母が優勝してメダルをもらったとのことでした。

いつも携帯しているポシェットから、そのメダルらしきものを出して見せてくれたので写真を撮りました。

優勝したこと以上に、そのようなレクリエーションを母が楽しんだことがわかって、私も嬉しくなりました。

また「今日のおやつはお饅頭だった」と言った後、「昨日は誕生会でケーキを食べた」と、母は姉に話し始めました。

前日私が聞いた話を、この日の母は姉に話していて「来月は自分だ」と嬉しそうな笑顔で伝えていました。

ただ「年がわからなくなったけど、91だと言われた」と言ってから「まだ80代だと思っていた……」と、少しショックな様子でした。

また、午前中にリハビリがあったそうで、いつものように血圧を測りながらいつものメニューをこなしたということでした。

歩行器は使わなかったそうですが、脚のむくみはかなり小さくなっていて、この日も母の体調は良さそうでした。

特に姉が来てくれたことに加えて、優勝したこともあってか、いつも以上に声には元気がありました。

2018年10月23日

2022年10月22日 (土)

10月の誕生会でコーヒー2杯

4年前の2018年10月22日は前日に続いて晴れて爽やかな22℃の月曜日、母が施設に入所して111日目、午後3時40分ころ面会に行きました。

母がいつもの場所にいたので挨拶をすると「今日は10月の誕生会があって、コーヒーにケーキを食べた」と、早速報告してくれました。

さらに「コーヒーをおかわりして2杯飲んだので、お腹がいっぱい」と言い「久しぶりでおいしかった。来月は自分の番だ」と笑顔でした。

ただ、コーヒーを誰かか注いでくれたので2杯目を飲んだそうで「さすがに飲み過ぎたかな?」と反省していました。

コーヒーはウチでも時々淹れていましたが、そういえば「コーヒー淹れようか?」と尋ねて、母が断ったことはなかったように思います。

あまり考えたことはありませんでしたが、私が思っていた以上に母はコーヒーが好きだったようです。

また、この日の話としては、午前中は入浴をして、午後は机に伏せて寝ていたと言っていました。

血圧はやや高めだったようですが、入浴は普通に出来たということでした。

前回の入浴の日は鼻血が出たためにキャンセルされたので、一週間ぶりの入浴になりました。

この日の朝は寒くなかったそうですが、入浴の前後や入浴中には少し寒さを感じたと話していました。

それでも「久しぶりのお風呂で頭も洗ってもらって、痒みもなくなった」と、満足そうに微笑んでいました。

入浴をして、コーヒーを飲んで、そして体調も良さそうで、この日の母は声にも元気がありました。

2022年10月21日 (金)

「たまには外に出たいものだね」

4年前の2018年10月21日は秋晴れで爽やかな23℃の日曜日、母が施設に入所して110日目、午後3時50分ころ母のフロアに行きました。

母はトイレに入っていたので少しの時間待ってから、いつものように9階の面会室に行き話をしました。

この日は日曜日ということで、ほとんどすることもなく過ごしていたようでした。

この日の朝測った血圧は150くらいで、看護師さんに「合格」と言われたと嬉しそうでした。

やはり合格だと安心するようで、母は「朝から黒板の字が良く見えた」と言い、その他の体調も良さそうでした。

この日は朝から天気も良く、室内が明るいということも大きいような気もしますが、母が元気ならばそれは嬉しいことでした。

また、食事に久しぶりの『ミルク粥』が出て、「おいしくいただきました」と笑顔で報告してくれました。

とにかくこの日は良い天気なので母も気分が良いようで、ヤクルトを一気に飲み干し、冷水も2~3口おいしそうに飲みました。

そして、母は「日差しに恵まれて雲一つない上天気なのだから、たまには外に出たいものだね」と言いました。

それに対して「保育園の子供みたいに大きなカゴに乗って連れて行ってもらえば?」と私が言うと、母は大笑いをしていました。

ただ、当時母が発したこの言葉をほとんど聞き流してしまったことは、今振り返ると残念に思います。

後日、私は母を散歩に連れて行くことになりますが、それはこの時からほぼ1年が経過してしまっていて、ちょっと後悔しています。

2022年10月20日 (木)

「あの息子が払うわけがない」

4年前の2018年10月20日は晴れて22℃の土曜日、母が施設に入所して109日目、午後3時50分ころ母のフロアに行きました。

母は食堂のいつもの場所にいて寛いだ様子で、挨拶をすると「今日はずっといい天気だった」と言いました。

また、この日もリハビリに行ったそうで、これで今週3回目のリハビリということになりました。

ただ、この日は都合の悪い人の代わりだったようで、そのため「次がいつになるかわからない」と言われたとのことでした。

ただでさえ回数が減っている母のお気に入りのリハビリが、さらに減ってしまうのはとても残念に思いました。

そして、この日のリハビリも血圧を測りながらだったそうでしたが、血圧の値はそれほどでもなかったと言っていました。

それでも食前に薬を2袋も飲まされると、少し不満そうな口ぶりでした。

ところで、母がこのころよく話していた話題があって、この日は特にその話に力が入っていました。

それは、入所してきたおじいさんが食後に「金を払う」と言い、それに対して「息子が払っているよ」と声を掛ける人がいるという話です。

そして、その返事に対して「あの息子が払うわけがない」と、おじいさんが言い返すというやり取りが、毎回繰り返されるそうです。

母のフロアには認知症の方もいますが、そうでなくてもたくさん人が集まると、いろいろな事情を抱えた人がいるものです。

母の話を聞いて私はそんなことを思いましたが、同時に介護をすることの大変さを改めて感じました。

2022年10月19日 (水)

「巨人が負けた、1点じゃダメだ」

4年前の2018年10月19日は曇りで19℃の金曜日、母が施設に入所して108日目、午後3時45分ころ母のフロアに行きました。

エレベーターを降りると母はいつもの場所に見当たらず、トイレに行っているようでした。

出てくるのを待つ間に看護師さんにこの日の母の様子を訊ねると、この日は血圧も心配するほどではなかったということでした。

トイレから出てきた母を連れて9階の面会室に行くと、午前中に久しぶりのリハビリがあったと言っていました。

この日も血圧を測りながらやったそうで「横歩きはしたけど、歩行器はしなかった」とのことでした。

この日の母は血圧だけではなく体調が良さそうで「便通もあり、よく眠れた」と笑顔で言いました。

ただ、「巨人が負けた、1点じゃダメだ」と突然プロ野球の話になり、笑顔が消えて手厳しい一言が出てきました。

それでも、前夜もラジオで野球中継を試合終了まで楽しんだことがわかり、私も嬉しく思いました。

いろいろな話をしながら母の顔をよく見ていると、この日は特に顔色が良いように感じられました。

「今日は顔色もいいね」と言って、私が頬に触れると母は「みんな柔らかくてカワイイと言ってくれる」と笑っていました。

私の面会はいつも約1時間ほどで、午後5時頃に帰ることが多かったのですが、このころは暗くなるのも早くなってきていました。

私がそろそろ帰ろうとすると「今朝はいい天気だったのに、いつの間にか暗くなった」と、母は窓から外を見てしみじみと呟いていました。

2022年10月18日 (火)

夜中に鼻血

4年前の2018年10月18日は晴れて22℃の木曜日、母が施設に入所して107日目、午後4時10分ころ母のフロアに行きました。

この日は入浴の予定の日でしたので少し遅めに行ったところ、母は食堂のいつもの場所にいました。

母に挨拶をしていると、男性の職員さんが来て「先にトイレに行きましょう」と言い、母をトイレに連れて行きました。

珍しいことでしたが、先に部屋に行ってしばらく待っていると、今度は女性の職員さんが一人で現れて話を始めました。

何事かと思い聞いてみると、夜中の2時頃に母が鼻血を出して、ボタンを押して職員さんを呼んだとのことでした。

左側からかなり出血したようで、パジャマを洗濯してくれていて袋に入れてありました。

これまでも母は時々鼻血が出ることがあり、いつも左側からなのでこの日も擦って傷口が破れたのかな、などと私は考えました。

ただ、このころは血圧の高さを指摘されていたので、それと全く無関係だと思っていた訳でもありませんでしたが……。

そんなこともあって、この日は朝食を取ってから昼食まで再び寝たため、入浴の予定はキャンセルされたそうでした。

それでも昼食を完食し、午後2時からあった演芸会で唄ったり、『南京玉すだれ』などを見て楽しんだということでした。

その後おやつも普通に食べて、気分も悪いことはなく、いつもと同じように過ごしていたというので一安心でした。

以前の母は何かあると気にすることが多かったのですが、この日は楽しそうに演芸会の話をしてくれて、いつもと変わらず元気でした。

2022年10月17日 (月)

突然「今日何時?」

4年前の2018年10月17日は曇りで21℃の水曜日、母が施設に入所して106日目、午後3時40分ころ母のフロアに行きました。

母はちょうどトイレに行っていましたが、出てくると朝から便通があり「今も出た」と、嬉しそうに報告してくれました。

それから、9階に移動するためにエレベーターを待っていると、看護師さんが近づいてきて血圧のことを話し始めました。

聴いてみると、母の上の血圧が211だったことがあり、その後もあまり下がらないということでした。

そのため、いろいろな薬を試したり量を増やしたりして、血圧を下げる試みをしているようでした。

母はウチにいる時から血圧の薬を飲んでいて、それでも時々200を超えるような数値が出ることもありました。

そのような時でも母自身が気持ち悪くなるようなこともなく、普通に過ごしていました。

ただ、確かにそこまで高い数値は放っておくわけにはいかず、施設としても出来る限りの治療をしてくれているようでした。

それでも、この日の母は元気にお昼前にリハビリをやって、一通りいつものメニューをこなしたと言っていました。

また、このころはラジオでプロ野球を聴くのが楽しみになっていて、突然「今日何時?」と尋ねてきました。

一瞬私は何の話かと思いましたが、母にすれば「当然巨人戦の話よ」と笑顔で言っていました。

血圧やむくみが徐々に不安になってきていましたが、元気で楽しみがあるのは良いことだと考えるようにしました。

2022年10月16日 (日)

「カワイイ、と言われた」

4年前の2018年10月16日は曇りで21℃の火曜日、母が施設に入所して105日目、午後3時40分ころ母のフロアに行きました。

母は食堂のいつもの場所でタオル折りをしていて、始めたばかりだったのか母の前には畳んだタオルが2枚置いてありました。

9階に移動すると、母の帽子がグレーで横に花が付いているものに変っていることに気づきました。

この帽子は、おそらく施設に入所後初めて被ったと思われ、母は「みんなにカワイイと言われた」と嬉しそうに笑っていました。

それから「誰か来るって言ってたよね」と母は言い、前日私が言ったことを良く覚えていました。

この日は火曜日なので、姉が来れるかもしれないと母に伝えていたのですが、体調不良で来れなくなってしまったのでした。

このころの元気な母は誰かが会いに来てくれることをとても楽しみにしていたので、それを聞いて残念そうにしていました。

私も母に期待だけさせてしまって、申し訳なく思いました。

また、この日も血圧を何度か測られて、降圧薬を背中に貼られたりしたと言っていました。

それでも本人の体調は良さそうで、脚も柔らかくむくみも小さくなってきていました。

毎晩眠る前に脚をよく揉んでいるそうで、その効果かこの日の朝も脚の痛みは無かったということでした。

少し前から着け始めたレッグウォーマーも調子が良さそうで、母も「暖かい」と言っていて、よく眠れているようでした。

2022年10月15日 (土)

血圧、ラジオ、プロ野球

4年前の2018年10月15日は曇りで19℃の月曜日、母が施設に入所して104日目、午後3時45分ころ母のフロアに行きました。

母は食堂のいつもの場所にいたので話しかけると、少し前に首筋に血圧を下げる薬を貼ったと言っていました。

このところ血圧が高いと言われていて、施設の方でもかなり注意しているようでした。

この日は午前中に入浴したということでしたが、その前にも血圧を3~4回測っていたとのことでした。

結局普通に入浴をして問題無かったわけですが、母にとってはこのころ最大の心配の種になってきていました。

このような施設の対応を見ていたので、私もフロアで歩行訓練をやらないのは血圧のためなのだろうと、このころは思っていました。

また、朝晩冷えてきたことも心配で母に尋ねたところ「寒くはなかったが、布団の中で丸くなっていた」と答えてくれました。

このころは脚のむくみも心配なので、寝る前によく揉んでいるからか「朝までよく眠れる」とも言っていました。

ところで、このころはプロ野球放送を楽しみにしていて「昨日ラジオ聴いた?」と聞くと「聴いた!」と母は即答しました。

前夜は7時半から8時にはベッドに来て、その後はラジオを聴いてプロ野球を最後まで楽しんだということでした。

その試合は母が好きな巨人が勝ったので、スポーツ新聞を買って行き見せてあげると、母は大喜びで写真を見ていました。

そして施設の職員にも巨人ファンの方がいるそうで、この日の朝起してくれたその人と「一緒に喜びを分かち合った」と笑っていました。

2022年10月14日 (金)

「髪が伸びたね」

4年前の2018年10月14日は曇りで19℃の日曜日、母が施設に入所して103日目、午後3時50分ころ母のフロアに行きました。

母は食堂のいつもの場所にいましたが、もの静かでどこか元気がないように見えました。

母に聞いてみると、おやつの前まで寝ていたと言い、おそらくまだ寝起きの気分のようでした。

この日は日曜日なので、特別な行事もなく暇だったことも影響していたのでしょう。

9階の面会室に移動すると、いつものようにヤクルトと冷水を2~3口飲みました。

ここのところ冷えてきたので、前夜は寒くなかったかと尋ねると、布団をしっかり掛けて寝たので大丈夫だったと答えました。

また、前日はプロ野球放送を楽しみにしていたので、「昨日ラジオ聴いた?」と聞くと「聴いた!」と即答してくれました。

昨夜は早めに部屋に戻らせてもらって、ラジオを聴いてプロ野球を試合終了まで楽しんだということでした。

その他の話題としては、数日前に隣の人に「髪が伸びたね」と言われたそうでしたが、母は自分でもそのように思ったということでした。

また、他の入所者の人たちがカットしてもらっていることに気づいたようでした。

施設には月に一度美容師さんが来ているようで、そのような案内が掲示されているのは私も知っていました。

私が少し横の方の髪を切ると「今、ハゲてないでしょ?」と母は笑いながら言いましたが、全体的に白く、細く、少なくなってきていました。

2022年10月13日 (木)

むくみ、血圧、寒さ

4年前の2018年10月13日は曇りで21℃の肌寒い土曜日、母が施設に入所して102日目、午後3時45分ころ母のフロアに行きました。

母はいつもの場所に見当たりませんでしたが、職員さんが「トイレです」と教えてくれました。

そのため先に母の部屋に行き待っていると、職員さんが母を車椅子に乗せて連れて来てくれました。

母は笑いながら「出なかった」と言い、この日はまだ便通が無いということでしたが、元気そうな表情をしていました。

この日はお昼を食べて、2時ごろからリハビリに行って通常のメニューをこなしたと話してくれました。

歩行器も使って動き自体は問題無かったとのことですが、運動の前後に血圧を測られて終了後の血圧は170だったそうです。

歩行訓練もいろいろと気を遣いながらやってもらっているようでしたが、本人のやる気が満々なので回数の減少は残念に思いました。

また、この日の朝はかなり冷えたので様子を聞くと「タオルケットと布団にくるまって丸くなっていた」ということでした。

前日は夏物の肌着を着せたので少し寒かったかなと考えて、この日は冬物の長袖のものを着せてあげました。

そして、通販で注文していたピンクのレッグウォーマーが来たので、持って行って履かせてみました。

むくみのためか「少しきつい」と母は言いながらも「暖かい」とも言っていて、これからの時季には欠かせないものになりました。

むくみが徐々に目立ってきて、血圧の不安も出て来て、その上に寒さにも注意してあげたい状況になってきました。

2022年10月12日 (水)

「出遅れた」

4年前の2018年10月12日は曇りで22℃の金曜日、母が施設に入所して101日目、午後3時40分ころ母のフロアに行きました。

エレベーターを降りると、母はいつもの場所で作品展に向けての作業をしていました。

挨拶をして話を聞くと、おやつの後にトイレに行っていると作業が始まっていて「出遅れた」と、母は言っていました。

一段落したところでいつものように、9階の面会室に行って話をすることになりました。

この日は午前中にタオル折りをやり、午後のおやつの後には展示会のための作品を作っていたということでした。

母の話では、小さな毛玉を細い板の上に貼り付けるようなことをしたそうでした。

また、この日もリハビリはなく歩行器の練習もしていないとのことでしたが、他の人が練習をしているのを見ていたと言っていました。

話をしている母の目を見ると寝起きのように見えたので「寝たの?」と母に尋ねると、時間のある時に「居眠りしたかも」ということでした。

やはりリハビリが無いと生活のリズムが乱れやすく、覚醒レベルも今一つという感じがしました。

それから、この日は入浴の予定が無いのに朝から血圧を測りに来たと言っていました。

「これまでは入浴の日以外はほとんど測らなかったのに」とも母は言っていて、血圧が母にとっての新たな不安になってきました。

それでも変わらず元気で「今日は10月12日だよ」と私が言うと「誰かの誕生日だ」と母は即答し、姉の誕生日をしっかり記憶していました。

2022年10月11日 (火)

施設での100日目

4年前の2018年10月11日は曇りで蒸し暑い24℃の木曜日、母が施設に入所して100日目、午後4時10分ころ母のフロアに行きました。

この日は入浴のある日なので少し遅めに行きましたが、母は食堂のいつもの場所にいました。

エアコンがあまり効いていないのか「今日も暑い」と母は言い、「おやつを食べてボーッとしていた」とのことでした。

この日は午前中に入浴をして、その後厚手の長袖シャツを着ているので暑いようでした。

9階の面会室に移動して、いつものようにヤクルトと冷水を2~3口飲んで母は「おいしい」と、笑顔で言いました。

ただ、この日もリハビリはなく歩行器の練習もしていないということを聞いて、私は少し不安になってきました。

また、この日は血圧を3回測ったそうで、このころの母は血圧も心配しているようでした。

その辺りのことが気になるので、私はこの日の帰り際に職員さんと話をしました。

歩行の訓練については調子の良い時にやりたいと考えているが、血圧が高いことが多いので本人がやりたがらない感じだと。

ただ、血圧の基準があるわけではないとのことで、あくまでも本人の体調に応じてとのことでした。

このようなやり取りがあったので、血圧が主な原因で施設側がやらなかったのだと、私はかなり長いこと考えていました。

ところが後になって、母がフロアでの歩行訓練に消極的だったことが分かり『それが大きな原因だったのかな?』と思うようになりました。

2022年10月10日 (月)

豪快な書きっぷり

4年前の2018年10月10日は晴れて26℃の水曜日、母が施設に入所して99日目、午後3時40分ころ母のフロアに行きました。

母は食堂のいつもの場所にいて「今日も暑い」と言っていて、カーディガンを脱いでいました。

9階の面会室に行こうとエレベーターの前に行くと、おそらく認知症と思われるおじいさんが盛んに押しボタンを触っていました。

そんなことにもすっかり慣れて来て、そのまま9階の面会室に行くと、母は「今日は習字をした」と話し始めました。

「『栗ひろい』など3枚書いた」と母が話をしていると、母の姿を見た職員さんがその作品を持って来て見せてくれました。

素人の私が見ても以前の作品よりもかなり力強い筆使いで、豪快な書きっぷりだと感じました。

10年ほどのブランクがあっても、施設で何度か書いていますから、書道教室に毎週通っていた頃を思い出したような出来栄えでした。

また、この日はリハビリも無く歩行器での練習もしていないということでした。

ところで、このころ母のフロアで歩行器の練習をしている人がいることを、母はよく話してくれました。

この日もその話が出たので、私は母が関心があるのだと感じるとともに、どことなく不安があるようにも思いました。

結局、その後母がフロアで歩行器の練習をしたことはなかったように思います。

当時の私は、母が歩行器の練習をしない理由を体調によるものだと思い込んでいましたが、おそらくそれは母の気持ちの問題だったようです。

2022年10月 9日 (日)

力強い発声

4年前の2018年10月9日は晴れて25℃の火曜日、母が施設に入所して98日目、午後3時40分ころ母のフロアに行きました。

母は食堂のいつもの場所にいましたが、カーディガンを着ていないので「暑いの?」と尋ねると「暑い」と一言答えました。

確かにあまりエアコンが効いていないようで、この日の室内は珍しくじっとしていても暑さを感じました。

そんな挨拶の後、9階の面会室に移動して話を聞くと、この日は午前中にリハビリをしたということでした。

その内容は、通常のメニューに加えて最後に横歩きをして「怖かった」と、母は振り返っていました。

また、昼食にはソバが出たそうで、例によって短く切ってあったようですが「おいしかった」と、母は笑顔で言っていました。

暑かったからか、「たまにはソバもいいね」と言いながら、午後にはタオル折りをたくさんやったことを教えてくれました。

体調の方は、前夜も寒いことはなく良く眠れたと言っていて、眠る前には脚をよく揉んだということでした。

そのためか起床時にも脚の痛みは無かったと言っていましたが、むくみを見ると前日と同じくらいはありました。

それでも、このころ母と話していて気付くのは、以前のように主に息で発声しているのではなく、声が力強く出ているということでした。

もしかすると、敬老会のために歌の練習をしたことが役立っているのかな、と思いました。

そしてこの日も、私が帰るときにフロアの人たちが皆で「ふるさと」を唄っているのが聞こえました。

2022年10月 8日 (土)

新たな歩行訓練を前に

4年前の2018年10月8日は曇りで24℃の月曜日、母が施設に入所して97日目、午後3時30分ころ母の面会に行きました。

エレベーターが母のフロアに着いてドアが開くと、母はちょうどトイレに行くところでした。

そのため、まず私は母の部屋に洗濯物を取りに行くと、入浴したようで洗濯物がビニール袋にまとめて入っていました。

それをカバンに入れて食堂に戻ると、母はトイレから出て手を洗いに行くところでした。

その後9階の面会室に行くと、この日は体育の日で祝日のためテーブル席は埋まっていて、長椅子に隣に座って話をすることになりました。

母の話では、午前中にはタオル折りをたくさんやったということでした。

そして、午後は入浴してからおやつを食べて、トイレに行こうとしていた時に私が現れたと言っていました。

この日の母は便通が朝からあったそうで、話をしていても声が力強く、とても元気な感じがしました。

脚のむくみも前日に比べて少し良いように見え、寝ていても痛みは全くなかったので、よく眠れたということでした。

ところで、今後は母の歩行練習が主にフロアで行うということになりましたが、実際に歩行器で歩いている人がいるとのことでした。

母によると、4~5日歩いているとのことですが、すっかり早く歩けるようになったと言っていました。

母がこういうことを話題にするのは珍しく、新しく始まる自分の歩行訓練に少しは興味があるように思いました。

2022年10月 7日 (金)

「皆がボサーッとしているよ」

4年前の2018年10月7日は晴れで32℃の日曜日、母が施設に入所して96日目、午後3時40分ころ母の面会に行きました。

エレベーターが母のフロアに着いてドアが開くと、車椅子に乗った母が横向きになって目の前にいました。

どうしてここにいるのか尋ねると、「いつもの座席の所はエアコンの風が当たって寒い」と、母は言っていました。

この日は30℃を超える暑さになったので、室内のエアコンが頑張っているようで冷たい風が吹いていました。

前日の着替えで肌着を夏用のものにしたので、冷たい風を受けると少し寒いかもしれないな、と思いました。

とりあえず、そのまま9階の面会室に移動して、話をすることにしました。

「今日は何もやらないよ」と言う母に、「今日は日曜日だからね」と私が返すと「そうだね」と母は答えました。

「リハビリも無く、皆がボサーッとしているよ」と母は続けて言い「でも脚は痛くないよ」と、元気なことを強調していました。

元気の原因は快眠のようで「今日は明るくなるまで良く寝られた」と、笑顔で教えてくれました。

そういう話を聞いてから母の脚を触ってみると、確かに前日よりもむくんでいないような気がしました。

母は「昨日久しぶりにリハビリをやったからか、脚の痛みは無い」と、リハビリの効果を感じているようでした。

ただ前日、今後はリハビリの回数が減ることを先生から伝えられ、心身共に母の調子が崩れないか不安に思いました。

2022年10月 6日 (木)

「諦めが肝心だょ」

4年前の2018年10月6日は晴れで29℃の土曜日、母が施設に入所して95日目、午後4時ころ母のフロアに行きました。

この日は姪が昼食時間に合わせて面会に来てくれて、一緒にお昼を食べたと母は喜んでいました。

姪が子供の新しい写真を見せてくれたので、眼鏡を掛けたらはっきり見えて「かわいいねー」と思わず口に出たと、笑っていました。

それからリハビリの話になり、この日の朝久しぶりに行ってきたところ、脚が少し痛くなったと言っていました。

それを聞いて、寝る前に脚が痛くなったという前日の母の話を思い出して確認してみました。

母が言うには、前夜もこの日の朝も脚の痛みは無く、久々の運動で痛みが出たのだろうということでした。

リハビリの内容は、つま先立ちを3回やり、次に歩きだして、最後は歩行器も使ったと、大体いつものメニューのようでした。

「久しぶりのリハビリで疲れました」という母の脚を見ると、かなりむくみが目立ち、押すと「少し痛い」と言っていました。

そういう話をしているところにリハビリの先生が現れて「来週からこのフロアで歩行練習をします」と言いました。

リハビリルームで行うのは週1~2回になるということで、歩行練習がその代わりだということでした。

ところで、新しく入所してきたおじいさんが、盛んに帰りたがっているという話を母が始めました。

暑かったこの日、冷水をおいしそうに飲みながら母が締めくくったのは「諦めが肝心だょ」という言葉でした。

2022年10月 5日 (水)

「左脚が痛かった」

4年前の2018年10月5日は曇り時々雨で19℃の金曜日、母が施設に入所して94日目、午後3時40分ころ母のフロアに行きました。

母はちょうどトイレに入っていましたが、トイレから出てくると「出なかった」と苦笑していました。

また、この日も「リハビリに呼ばれていない」と言っていて、これで3日連続のリハビリなしになりました。

これまでの母はリハビリがお気に入りで、施設での生活の中心になっていましたから、そのリズムが狂わないか少し不安でした。

そして、ここまでリハビリが減ると、筋力は元よりその他の体調にも影響が出そうなことも心配になってきました。

母の話でも、前夜寝ようとしたベッドで左脚が痛くなり、触ってみると硬くなっていたということでした。

「しばらく揉んでいると柔らかくなった」と言っていましたが、これも運動不足の影響かもしれないと感じました。

また、これから寒くなる時季でもあり、身体の冷えにも注意してあげないといけないとも思いました。

それでも、この日の母は「頭もフラフラしないし、字も良く見える」と言い、本人はとても元気でした。

涼しくなって良く眠れているからか、体調は良さそうで、話し声もはっきりしていて力がありました。

そして楽しそうに話をしながら、いつものようにヤクルトと冷水をおいしそうに飲みましたが「さすがに今日は冷たい」と言っていました。

私はその様子を見て、『そろそろレッグウォーマーでも用意した方が良さそうかな』と思いました。

2022年10月 4日 (火)

「お昼に飲む薬が来た」

4年前の2018年10月4日は曇りで22℃の木曜日、母が施設に入所して93日目、午後3時40分ころ母の面会に行きました。

母のフロアでエレベーターを降りると、車椅子に乗って移動している母の後ろ姿が見えました。

話を聞くと、おやつを食べてからトイレに行き、手を洗いに行くところだということで、手を洗ってから9階の面会室に移動しました。

この日はおやつの直前くらいにお風呂に入ったそうで、お風呂上りには保湿クリームを塗ってもらったと喜んでいました。

その後におやつとして、どら焼きのような甘いものを食べて「おいしかった」と言っていました。

食事にもサンマと納豆が出て来て、こちらも「おいしかった」と満足そうに言いました。

また、前日に続いてこの日もまだリハビリに呼ばれていないと、母は残念そうな表情をしていました。

健康状態としては、朝グッスリと寝たので「目の見え方がいい」と、笑顔で言ってくれました。

前夜はラジオを全く聴くこともなく、朝起きた時には既に明るくなっていたと、熟睡できたようでした。

そして、前日話していた薬については「お昼に飲む薬が来た」ということで、これは増えた分だろうと話していました。

また、朝と夜の薬については「何錠か飲むので、内容が変わっていてもわからない」ということでした。

薬が増えたことと、むくみが目立ってきた脚の状況が少しずつ心配になってきました。

2022年10月 3日 (月)

俳句、工作そして折鶴

4年前の2018年10月3日は曇りで26℃の水曜日、母が施設に入所して92日目、午後3時40分ころ母のフロアに行きました。

母は食堂のいつもの場所にいて、以前話を聞いた折り紙をちぎって台に貼る作業をしていました。

施設のケアマネージャーが一緒にいて「作品展があるので、もっと素晴らしいものを作ります」と説明してくれました。

母は例によって「おやつを食べて、トイレに行って戻ってきたところ」ということでした。

この日はリハビリが無かったことを聞いた後、9階の面会室に移って話をすることになりました。

まず、朝に血液検査をしたところ何か高い数値のものがあり、明日から薬を変えると言われたそうでした。

ただ、前日の夜まで便通があったそうで、母の体調は変らず良さそうでした。

また、大分前から部屋に置いてあった折り鶴を持って行ってくれたようで「展示会で使ってもらえそうだ」と喜んでいました。

そして俳句もやったそうで、『栗拾い』『柿』『運動会』などの季節の題材が出たということでした。

その中の運動会のお題で「私はビリになるから運動会は嫌い」と母が言うと、それにちなんで先生が一句作っってくれたと言っていました。

季節のものと言えば、食事に「サンマや摺りおろしたナシが出た」と、母は笑顔で教えてくれました。

ただ、リハビリの休みが増えてきたことと、脚のむくみが目立ち始めたことが少し心配になってきた時期でした。

2022年10月 2日 (日)

「少し寒い」

4年前の2018年10月2日は晴れて28℃の火曜日、母が施設に入所して91日目、午後3時30分ころ母のフロアに行きました。

この日は火曜日で姉が来てくれたので、一緒にいつもの場所にいた母に挨拶をすると「少し寒い」と母は言いました。

確かに良く晴れていて暑さを感じる外気と違って、室内はエアコンが効いていてジッとしている母には寒く感じるようでした。

9階の面会室に移ると、母はいつものように元気な声で一生懸命に話をしてくれました。

私にとっては毎日聞いているおなじみの内容がほとんどでしたが、姉に向かって熱心に説明していました。

この日は午前中にリハビリがあり、いつものコースをこなした上に歩行器でも歩くなど「頑張った」ということでした。

そのため少し疲れたようで、昼食の後に居眠りをしてしまったようだ、とも言っていました。

また、「ここの食事はおいしい」と言い、前日に出た『パン粥』のことを姉に詳しく説明していました。

それから健康面では、このところ便通が順調で「トイレに行くたびに出る」などと、笑いながら話していました。

ただ、入所当初は便秘のために座薬を使ったり、摘便もしてもらったことを振り返っていました。

この日は脚のむくみが少しある以外は体調は良さそうで、話をしていても耳の遠さも感じられず、目も良く見えると言っていました。

最後に、着替えのために母の部屋に行くと窓が開いていて、爽やかな風が入ってきていましたが、母は「少し寒い」と呟いていました。

2022年10月 1日 (土)

「私が落ちた時以来だ」

4年前の2018年10月1日は台風一過でスッキリ晴れた32℃の月曜日、母が施設に入所して90日目、午後3時40分ころ母の面会に行きました。

エレベーターで母のフロアに着く前にリハビリの先生に会い、この日も母が元気なことを知りました。

母のフロアに着くと、二日ぶりに見る母はいつもの場所にいて、冷房の効きが良いらしく「ここは寒い」と言っていました。

お風呂に入った後、ちょうどおやつを食べ終わったところで、薄手の肌着を着ているようでした。

そこに看護師さんが来て「3日に採血をしてみます」と、私に言いました。

このところ母の血圧が高いということで、本人も気にしていることもあり検査をしてみるようでした。

その後9階の面会室でこの日の朝の話になり、看護師さんに「夕べは凄かったですね」と言われ「何のことですか?」と答えたと言いました。

前夜は台風の接近で風が強く、ウチでも窓がガタガタと揺れていましたが、母はそれを全く知らずによく眠っていたようでした。

看護師さんに「知らないんですか?」と驚かれたそうですが「起きたら真っ青な空が見えた」と、母は笑顔で言っていました。

そしてリハビリは午前中にあり、3往復歩いて歩行器も使い、先生が私に「元気ですよ」という通り、頑張ったということでした。

また、食事では久しぶりに『パン粥』が出て「おいしくいただき完食しました」と話してくれました。

お風呂上りには、看護師さんに足の爪を切ってもらい「久しぶり。私が落ちた時以来だ」と笑っていましたが、確かにその通りでした。

« 2022年9月 | トップページ | 2022年11月 »

最近の写真