「寝ながら考えたことがある」
4年前の2018年8月19日は曇りで30℃の日曜日、母が施設に入所して47日目、午後3時50分ころ母のフロアに行きました。
母は食堂のいつもの場所にいて、テレビには珍しく巨人戦が映っていましたが、気づいていないのか全く見ていませんでした。
母に挨拶をすると、日曜日なのでリハビリも無くボサッとしていたと言いました。
家にいた頃の母はテレビの前で過ごすことが多かったですが、脚の骨折で入院して以来テレビにはあまり関心を示さなくなりました。
それでも前夜にNHKテレビの『懐かしのメロディー』を見たと言い「森進一が出たから五木ひろしは出ないと思った」と、笑っていました。
久しぶりに見たテレビにお気に入りの歌手が出なかったので、少し残念そうではありました。
また、いろいろと話をするうちに「寝ながら考えたことがある」と、母は言いました。
続けて「家で作った鶴はどうした?」と私に尋ね、どうやら前日ケアマネージャーが話していた展示会のことを考えているようでした。
施設では工作をする時間があり、その作品を展示会で披露するそうですが、家で母が作った折鶴も使ってもらいたいということでした。
折鶴は私の弟が無くなった時、母に「鶴でも折ろうか」と提案したところ、母は「毎日5羽折る」と言って始めたものでした。
既に何百羽あるかわからないほど家にはあり、施設で使っていただけるならそれも有難いと思いました。
このころの母は元気で陽気で何でも楽しんでいたので、私も出来ることは何でも協力してあげたいという気持ちでした。
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