やわらかな頬
4年前の2018年8月13日は33℃で曇り時々雨の月曜日、母が施設に入所して41日目、午後3時40分ころ母のフロアに行きました。
この日は空模様が怪しげなので少し早めに出かけましたが、そのためか母はまだおやつの後のトイレの中でした。
母がトイレから出てくるのを待って、いつものように9階の面会室に行き話をすることにしました。
この日は午前中に入浴をして、午後にはリハビリがあり、おやつを食べてトイレに行っていた時にやはり私が来たということでした。
リハビリの時間に先生が、母のリハビリの進み具合を家族に見て欲しいので「時間を合わせます」と言っていたそうでした。
母の話によると、この日のリハビリでは最後の方は膝の裏がすごく痛かったと言っていました。
それでも脚のむくみは目立たなくなっていて、声に元気もあって体調は良さそうでした。
また、前日話していた敬老会で唄うという歌は「青い山脈」とか「高校三年生」だと教えてくれました。
その練習のために眼鏡が欲しいというので、私はポシェットでもあるといいかもしれないと考えました。
最後にこの日も一生懸命に話してくれた母のふっくらした頬を、私は左手の人差し指でツンと突いてみました。
母の頬は思った以上にやわらかく、栄養状態がすっかり回復したことを示しているように感じました。
この日は入浴とリハビリがあって、その上歌の練習までして忙しく過ごした母は、いつも以上にハイテンションでした。
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