「ここにいて幸運だった」
4年前の2018年8月2日は晴れて36℃の木曜日、母が施設に入所して30日目、午後3時45分頃に母のフロアに行きました。
母は食堂のいつもの場所にいて、入浴後に替えたようで珍しく薄緑色の帽子を被っていました。
二人で9階の面会室に行くためにエレベーターの前にいると、看護師さんが「脚が良くなりましたよ」と声を掛けてくれました。
入所前にケガをした左足の脛のキズが治って、ずっと貼られていた絆創膏が無くなっていました。
母の話では、入院中にバケツの金具か何かで引っ掛けられたのではないか、ということで完治まで一カ月半ほどかかりました。
また、この日は昼食後に入浴して、それからリハビリがあって忙しかったということでした。
リハビリは翌日が休みになるようで、いつもよりもハードに3往復歩いたので、最後は膝の裏がかなり痛かったと話していました。
それから、前夜はとても暑かったことを振り返っていました。
母は、この年の夏は暑い日が続いていることを良く知っていて「ここにいて幸運だった」と、しみじみと呟いていました。
その他の話では、誰かから「パンは食べる?」と尋ねられたということを教えてくれました。
母は元々パン好きなのですが、ずっとお粥を食べているので以前から「パンを食べたい」と言っていました。
「久しぶりにパンが出てくるかもしれないね」と私が言うと、母は「そうだといいね」と笑顔で答えてくれました。
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