「コーヒーは何年ぶりかな?」
4年前の2018年8月21日は晴れて33℃の蒸し暑い火曜日、母が施設に入所して49日目、午後3時50分ころ母のフロアに行きました。
母は珍しく食堂のテレビの正面にいて、高校野球の決勝戦を見ていました。
その母に挨拶をすると「この場所でもよく見えないことがある」と言いながらも、母はこの日も元気にいろいろと話してくれました。
「今日は誕生会があってケーキとコーヒーを頂いた」と笑顔で言い、続けて「コーヒーは何年ぶりかな?」などと言っていました。
ウチにいる時にもコーヒーは時々淹れていたので、そこまで久しぶりではないはずですが、母特有の強調表現だったのかもしれません。
母の話では、この日は午前中にリハビリをして、お昼を食べて昼寝をして、おやつにケーキとコーヒーを頂いたということでした。
それから、先ほどの誕生会では90代の人が一人いたことを教えてくれました。
また、朝起きた時から脚は痛くなく、リハビリでは2往復歩いて調子も良かったと嬉しそうに話してくれました。
ところで、これまで火曜日には姉が一緒に来てくれていましたが、この日は多忙で来れないと言っていたと、母に伝えました。
母は「別に用事はないけど……」と言いながらも少し寂しそうでした。
それでも心身共にこの日も元気で、私が持参した水筒を左手だけで軽々と持ち、冷水を美味しそうに飲んでいました。
わずか2か月ほど前には水の入ったカップを持てなかったほど衰弱していたことを考えると、私には夢のように思えました。
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