「それでさ、やっぱりさ」
4年前の2018年7月1日は晴れて暑い日曜日、母が脱水で入院して39日目、午後3時30分ころ母の面会に行きました。
病室に入ると母はベッドに仰向けになっていましたが、目を開けて起きていました。
「ラジオで競馬をやっている」と言いながら、このころ楽しみにしていた冷水を待っていたのか「水を飲みたい」とも言いました。
そこで吸い飲みを洗って、持参した水筒から冷水を入れてあげると、母はほとんど全部を勢いよく飲みました。
「それでさ、やっぱりさ、眼鏡がテレビの前にあるけど……」私は、母が突然何を言い出したのか良く分かりませんでした。
結局、7月4日に施設に移動することが決まって、母はいろいろな不安や心配を口にしているようでした。
この時期になると母は「ウチに帰りたい」とは言わなくなりましたが、口ぶりからは一旦帰宅してそれなりの支度をしたい様子でした。
「何やらされるか分からないから」と言っていて、施設では何らかの仕事をすることになると思っているようでした。
「いろんなメガネがあるから、全然見えないと話にならないから」と言い、ウチに戻っていい眼鏡を持って行きたいという考えのようでした。
振り返ると、このころは時々ナースステーションで事務仕事を手伝ったりしていて、施設でも何か作業をすると母は思っていたようです。
「事務仕事のような難しいものをやらされるかと思っていた」とも言っていて、これはリハビリのパズルからの連想もあったかもしれません。
初めての場所に行く前に心配したり不安を持つのは当然ですが、相変わらず母は元気で陽気でしたので、私はあまり心配していませんでした。
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