« サッパリしてグッスリ寝た | トップページ | 「ちょっと考えた、夏服のこと」 »

2022年7月 1日 (金)

「それでさ、やっぱりさ」

4年前の2018年7月1日は晴れて暑い日曜日、母が脱水で入院して39日目、午後3時30分ころ母の面会に行きました。

病室に入ると母はベッドに仰向けになっていましたが、目を開けて起きていました。

「ラジオで競馬をやっている」と言いながら、このころ楽しみにしていた冷水を待っていたのか「水を飲みたい」とも言いました。

そこで吸い飲みを洗って、持参した水筒から冷水を入れてあげると、母はほとんど全部を勢いよく飲みました。

「それでさ、やっぱりさ、眼鏡がテレビの前にあるけど……」私は、母が突然何を言い出したのか良く分かりませんでした。

結局、7月4日に施設に移動することが決まって、母はいろいろな不安や心配を口にしているようでした。

この時期になると母は「ウチに帰りたい」とは言わなくなりましたが、口ぶりからは一旦帰宅してそれなりの支度をしたい様子でした。

「何やらされるか分からないから」と言っていて、施設では何らかの仕事をすることになると思っているようでした。

「いろんなメガネがあるから、全然見えないと話にならないから」と言い、ウチに戻っていい眼鏡を持って行きたいという考えのようでした。

振り返ると、このころは時々ナースステーションで事務仕事を手伝ったりしていて、施設でも何か作業をすると母は思っていたようです。

「事務仕事のような難しいものをやらされるかと思っていた」とも言っていて、これはリハビリのパズルからの連想もあったかもしれません。

初めての場所に行く前に心配したり不安を持つのは当然ですが、相変わらず母は元気で陽気でしたので、私はあまり心配していませんでした。

« サッパリしてグッスリ寝た | トップページ | 「ちょっと考えた、夏服のこと」 »

介護・医療」カテゴリの記事

母の思い出」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« サッパリしてグッスリ寝た | トップページ | 「ちょっと考えた、夏服のこと」 »

最近の写真