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2022年7月13日 (水)

「今日もここに泊まるの?」

4年前の2018年7月13日は晴れた金曜日、母が施設に入所して10日目、午後3時45分ころ面会のために母のフロアに行きました。

母はこの日も食堂のいつもの場所にいましたが、暇そうにしていてテーブルの斜向かいの人と何か話をしていました。

この日も時間の感覚が今一つのようで「今寝ようと思っていたところ」と、言いました。

もしかするとウチにいた時のように、特に昼食後に少し寝たかったのかもしれませんが、施設では昼寝をさせないようでした。

それでも話し出すと元気なのは相変わらずで、この日も午前10時からリハビリをしたということでした。

いつもと同じ内容だったようですが、先生から「いいじゃないですか」「凄いですね」と言われ「確かに調子良かった」と喜んでいました。

ただ、午後は何の行事もなく退屈だったようで「暇ばっかりだ」と呟いていました。

ところで、母は施設に入所当初の何日か「今日もここに泊まるの?」と私の帰り際に尋ねてきました。

その直前まで施設での出来事を笑顔で楽しそうに話していた母が、私が帰ろうとするとその言葉を発したことが何度かありました。

その時の母の表情は何かに恐れているようで、私はその言葉を聞くたびに『夜中に何かあるのかな?』とは思いました。

ただ、今から思うと元気になった母は帰宅したかったのかもしれないな、と考えるようになりました。

施設入所後の母が「ウチに帰りたい」と言ったことはありませんでしたが、本心はどうだったか今ではなんとも言えません。

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