前向きな移動の前日
4年前の2018年7月3日は晴れて暑い火曜日、母が脱水で入院して41日目、いよいよ施設に移動する前日になりました。
この日は午後3時30分ころ母の面会に行きましたが、母はベッドに仰向けで眠っていました。
挨拶代わりにトントン叩くと母は目を開けて「大事な日に来ないかと思った」と言っていて、既にその日になった気持ちでいるようでした。
「時間も着て行くものも分かっている」と母は言い、心構えも出来ていて精神的には落ち着いているようでした。
母の話では、この日もリハビリがあり、その内容はリハビリの集大成のようなものだったと話してくれました。
また、今回の入院中に仲良くなった看護師さんも多く「夜中にいろんなことを話していた」と、母は前夜を楽しく過ごしたようでした。
この日の母も話し始めると止まらないくらい元気で、前日までと違って移動への不安も言わずに笑顔で陽気に話をしてくれました。
「この後、夕飯を食べてまた寝るのね」母は自分に言い聞かせるように言い「ここで食べた栗饅頭がおいしかった」と振り返っていました。
ところで、心身の不調から意識不明で入院して40日ほど、母は信じられないくらい元気で前向きになりました。
そして、施設への移動の前日のこの日も落ち着いていて、むしろ楽しみにしているようにも感じられました。
おそらく、この時の状況の母であれば自宅に戻ることも可能で、その場合どうだっただろうと、私は今でも考えることがあります。
ただ、この翌日からの生活を母が本当に楽しんでくれたこともあり、施設への入所はベストの選択だったな、と思っています。
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