いきなり「お習字の時間です」
4年前の2018年7月10日は晴れた火曜日、母が施設に入所して7日目、午後1時05分ころ面会のために母のフロアに行きました。
この日は姉が初めて施設に来てくれたので、待ち合わせて一緒に母に会いに行きました。
昼食後の時間だったので、母はいつもの場所で前日と同じ服装の上にカーディガンを着て居眠りをしていました。
9階の面会室に行くと母は姉が来てくれて嬉しいようで、いつも以上に元気に一生懸命話してくれました。
話の内容は私にとっては聞き慣れたものでしたが、母は新しい人が来たので話したくて仕方がないという感じでした。
「ドラム缶のようなお風呂に入った」「4回も5回も食べている」と、施設での生活を元気な声で楽しそうに話していました。
また、前日も話していたように久しぶりの習字をやったと言い、貼りだしてあるというのでフロアに戻ってから皆で見ました。
いきなり「お習字の時間です」と言われて書いたけど、筆が良くなかったと母は一言文句を言っていました。
「なつ」「うみ」「せみ」の3枚が貼ってあり、思っていた以上に上手に書けていました。
姉と一緒に「うまいね」と言うと、母は「いきなり書いた割には、上手く書けた」と満足そうな笑顔で答えてくれました。
母は以前、書道教室に通っていましたが、それはおそらく80歳の頃までなので、およそ10年ぶりくらいに筆を握ったと思います。
ほぼ毎日のリハビリで鍛えていて、本人が言うように「腕に筋肉が付いてきた」ことで、習字という楽しみがまた一つ増えました。
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