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2022年6月11日 (土)

来春までは難しい

4年前の2018年6月11日は雨で肌寒い月曜日、母が脱水で入院して19日目、この日は午後4時ころ母の病室に行きました。

この日の母はベッドで左側を下にして、こちら側を向いて寝ていました。

母はやはり寒く感じたのか、この日も前日に続いて赤いちゃんちゃんこを着たまま横になっていました。

私は母が眠っているのかと思いその身体に触れると「手が冷たいね」と、母は起きていたようでした。

続けて母は目を開けずに「ありがとうね。お世話になりました」と、まるで最後の挨拶のように言いました。

その他にも「いろいろしてくれたね、あなたは。私は何もしてあげなかったのに」ということも言っていました。

また、前日には姪が母親と一緒に来ていたことを覚えていて「もっと早く会えれば良かったね」と、何度も会っているわけですが……。

その姪たちに対しては「みんな長生きしてください」「みなさんによろしく」と、言葉を送っていました。

この日の母の話はとても聞き取りやすく、全体にしっかりと会話ができた気がしました。

昔の記憶はあまり覚えていないこともありましたが、意識や口調ははっきりしていて、母の体調がかなり回復しているように感じました。

ただ、その内容はかなり寂しいもので、いつもこういうことばかり考えているのかと、少し不安になりました。

そして、この日一番印象的だった母の言葉は「春が来るまで生きられればいいけど、難しい」というものでした。

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