「そろそろ帰ろうかな」
4年前の2018年6月15日は雨の降る金曜日、母が脱水で入院して23日目、この日は午後3時40分ころ母の病室に行きました。
この日の母は窓の方を向いていて、布団を肩まで掛けてベッドに横になっていました。
私が挨拶を兼ねて「寒くない?」と声を掛けると、母は「寒くないよ」と答えてくれました。
この日は冷たい雨が降っていましたが、確かに病院内は少しムッとするほど暖かく感じられました。
そのため、母もこの日はお気に入りのちゃんちゃんこを着ないで横になっていました。
それでも母によると、車椅子で食事やリハビリに出かけるときは寒かったと話していました。
この日は右側を下にしたまま目を開けて、このころの通常運転となった、元気にたくさんの話をしてくれました。
同時にこちらも通常運転でしたが、母の記憶に基づく話なので、今一つ理解できないこともありました。
特にこの日は「女の子たち」という言葉が頻繁に出て来て、どうもそれは先日来てくれた姪たちのことだろうと分かりました。
それから「あの人が刺された」とも言っていて、こちらはさすがに私も「あの人って誰?」と尋ねてしまいました。
それに対して母は「あの人はあの人だよ、2人しかいない」と答えたので、私は『えっ、2人いるのか』と、さらに誰だか分からなくなってしまいました。
最後に「そろそろ帰ろうかな」という言葉も出て、元気になった母がいろいろ考えるのはいいことだと、私は前向きに考えることにしました。
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