それが頼り
4年前の2018年6月6日は雨の水曜日、母が脱水で入院して14日目、この日は午後2時50分ころ『老健』から電話がありました。
病院に併設されたその施設の相談員の方との話し合いで、6月9日の午前11時に訪問することが決まりました。
そしてこの日は午後3時30分ころ母の病室に行きましたが、入室前は前日の母の様子が良くなかったのでかなり不安でした。
病室に入ると母は珍しく入口の方を向き左側を下にして寝ていましたが、表情は穏やかそうに見えました。
身体にはタオルケットだけを掛けていて、私が「寒くない?」と尋ねると、母は頷いてくれました。
その後、手を握りながら声を掛けると、その時も母は頷いていたので意識はあったものと思いますが、終始無言でした。
ただ、声は出しませんでしたが表情を見ると、精神的にも安定して寝ていたようでした。
「また来るよ」と私が帰りの挨拶をすると、この時も母は頷いてくれました。
ベッドサイドのテーブルにリハビリの先生からの伝言があったため、病室からリハビリルームに向かいました。
あいにく担当の先生は不在でしたが、代わりの先生が母の現状について教えてくれました。
大体私の想像通りでしたが、病室で会う時の母は疲れたように横になっていることが多いので、栄養不足と筋力の低下が心配でした。
それでも、他の時間の母の様子を知っている先生や看護師さんがあまり不安そうではないのが心強く、それが頼りという感じでした。
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