「お尻のキズが二つもある」
4年前の2018年5月26日は曇りの土曜日、この日はまず病院内の地域医療連携室というところに行きました。
担当者の方は私の話を親身になって聞いてくれましたが、最終的には主治医に相談してくださいということでした。
それでも、前夜は母に食事が出て、いくらか食べたという情報を教えてくれました。
それを聞いて、私の面会に向かう足取りも多少軽くなりました。
午後3時ころに母の病室に入ると母はベッドの中で目覚めていて、私に会うなり笑顔で元気に話をしてきました。
ただ、仰向けに寝たままで舌足らずのような喋り方のため、話の内容はあまり良く分かりませんでした。
分かったことは、前日に体を洗ってもらって「お尻のキズが二つもある」と言われたということでした。
それから、リハビリの先生が来て身体を動かしたようで、そのためかしきりにベッドの柵を持って起き上がろうとしていました。
その他に印象的だったことは「暑い中をたくさん歩いて疲れた。パンを食べたのがおいしかった」と、母が嬉しそうに話してくれたことです。
今回の入院の前は、反抗期の子供のような態度が時々見られましたが、この時一生懸命に話をする母は遠足に行った子供のようでした。
それでも、投げやりだった態度が楽しそうな笑顔に変わり、その上元気になった母を前にして、私は夢でも見ているのかと思いました。
この時は、母が笑顔で楽しそうにしていられるのなら、ずっとこのままでも悪くはないかな、と考えたものでした。
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