「とうとう相撲を見なかった」
4年前の2018年5月28日は曇りの月曜日、母が入院して5日目、この日は主治医と面談をする予定になっていました。
その予定時間の少し前に母の病室に行くと、前日とは打って変わって母は上機嫌でした。
何気なく床のごみ箱を覗いてみると、精神安定剤と思われる薬の袋が捨ててあり、精神的なケアも既に始めてくれているようでした。
ただ、母が話す内容は過去の記憶に基づくことのようでしたが、横になったまま話していることもあってか、よく聞き取れませんでした。
それでも、入院前と違って元気で陽気な母に会えるようなったことは、私にとってはとても嬉しいことでした。
しばらく母と話をしていると午後5時になり、主治医と話をすることになりました。
母の現状としては、脱水は回復し入院時に母が言っていた「お腹痛い」ということも問題がなかったと。
食事も完食に近く、この日もリハビリが行われて経過は順調ということでした。
退院後の話も出て、私が「施設の方が良いかなという気もします」と言うと、主治医は「一週間様子を見ましょう」と話を締めくくりました。
面談が終わり再び母の病室に行くと「とうとう相撲を見なかった」と母は言い、時間の経過が少しは分かっているようでした。
また「昨日、五木さんが何かした?」などと尋ねてきて、断片的ながらウチにいた時の記憶も残っているように思いました。
主治医の話に安心し、母の元気な顔も見ることもできて、久しぶりに気持ちが軽くなった日でした。
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