ケガの功名
4年前の2018年4月11日は母が脚の手術をする前日で、面会に行くと母は「お風呂に入ってサッパリした」と言っていました。
母が身体を流水で洗ったのは、おそらく一緒に温泉旅行に行っていた頃以来だったと思います。
それ以降はタオルで身体を拭いてあげていましたが、それもいつ始めたのかはっきりとは覚えていません。
そもそも母は80歳くらいの頃に腰を痛めたことをきっかけに、一人では浴槽に入らなくなりました。
暫くは自分で身体を拭いていたようですが、いつからか私が背中や脚などを拭いてあげるようになっていました。
そして、85歳くらいまでは叔母と温泉に行った時だけ浴槽に入っていたわけです。
そんな母が脚の手術を前に入浴させてもらったことを、笑顔で嬉しそうに話してくれたので私も嬉しくなりました。
おそらく、この時の母は脚が不自由な人が入浴できるとは思っていなかったのかもしれません。
思いがけず入浴ができ、その上とても気持ちが良かったので笑顔がこぼれていたのだと思います。
ただもしかすると、今でも障害のある人が入浴できることを知らない人は多いのかもしれません。
その後の母は施設でも週二回入浴をして、またそれをとても楽しみにしていました。
ウチで介護している頃は入浴できなかったので、この点は文字通りケガの功名だったのかもしれません。
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