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2022年4月 6日 (水)

気持ち次第で効果が違う

2018年5月に意識不明で入院した母は、6月にはすっかり元気になりました。

病院で看護師さんたちと話をして笑ったりしていて、もしかすると生涯で一番陽気なのではないかと思うくらいでした。

するとリハビリにもやる気が出て、毎日楽しみにしていたようでした。

ある日私が面会に行くと、ベッドに仰向けになった母が両腕の屈伸運動をしていました。

この時の入院は意識不明からしばらくの間、ずっと横になっていたので上半身から運動を始めていたようでした。

母は「洗濯ばさみを使った運動もしている」と話していました。

それは誰か他の人と一緒にやっているようで「小さい子と一緒だから負けるわけにはいかない」と言いながら笑っていました。

その後、脚の運動をしている時期には担当の先生が「前の入院の時とは本人のやる気が違う」と話してくれました。

そして、6月中にはリハビリの成果を私が見る機会がありました。

緊張した面持ちの母が両手で手すりを掴んで立ち上がり、5メートルほどの距離を2往復歩きました。

その時のリハビリルームは音もなく何処か厳かな雰囲気の中、私は涙が出そうになるほど感動しました。

同時に、同じ運動をするのでも気持ち次第でこんなにも効果が違うのか、と改めて思いました。

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