「きれいな桜だった」
今年も桜が散り始めました。
2018年には桜が咲き始めた3月23日に母が椅子から転げ落ちました。
その四日後の27日には満開になった桜を見るために、結果として最後になるドライブに母と出かけました。
そして4月2日に母は脚の骨折で入院しましたので、2018年の桜はその後は見ることができませんでした。
翌2019年は3月の桜の開花時期に母は入院していて、『今年の桜は見せてあげられるかな?』と私はやきもきしていました。
そんな中で、そろそろ退院かという頃に母は感染症に罹り、退院が4月にずれ込んでしまいました。
結局、ほとんど葉桜となってしまった頃に母は退院して施設に移りました。
入院が思いがけず長くなったことで、施設では再びほとんど毎日リハビリが行われるようになりました。
初日のリハビリで母は、リハビリルームの窓を開けてもらって外の桜を見たと言いました。
「ほとんど葉桜だったでしょ?」という私の問いに、母は「きれいな桜だった」と答えてくれました。
そして「今年の桜が見られるとは思わなかった」と、笑顔で続けて言いました。
いろいろと大変なことがあった前年を思い出していたのか、母は感慨深そうに微笑んでいました。
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