「あら、そうだったかね」
介護生活が続いていると、その段階に応じて生活の内容も変わってくるものです。
いろいろ変化すると、それ以前のことを忘れてしまうのは普通のことのように思います。
私も母が施設に入所した後、かつての家での生活をいろいろと忘れていました。
例えば、その時々に必要を感じて母のために買ったものも、後で見つけて『これは何だろう?』と考えることがよくありました。
特に残った薬の整理をしていて大量に見つかったものを見て驚いたことがあります。
それは便秘薬でしたが『そういえば毎回たくさん持ち帰ったな』と思い出しました。
また、母が家での生活でいつも気にしていたのが、便秘の他には血圧と血糖値でした。
血糖値に関しては、一日三度の食事前にインシュリン注射をしていました。
私の記憶では、それはおそらく20年ほど続けていたと思います。
あるとき母が施設の看護師さんに「このお腹のブヨブヨどうしたの?」と聞かれていたことがありました。
そこで私が「長い間インシュリン注射をしていた場所なので、その影響だと思います」と答えておきました。
ところが、それを聞いた母は「あら、そうだったかね」と、自分がインシュリン注射をしていたことをすっかり忘れていました。
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