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2022年3月10日 (木)

制限食でなければ……

母は施設入所後に心不全が発症して制限食を食べるようになり、好きではないお粥が出てくるようになりました。

それでも元気があるときには、お粥も食べられていたようでしたが、徐々に食べなくなっていきました。

そうなると悪循環に陥ってしまいました。

食べないから元気が出ないし、元気が出ないと食欲もなくなります。

2019年の8月から9月にかけて、母は元気が無くなり何度か通院で診察してもらいました。

結局、塩分不足が指摘され、対策としてお粥にふりかけをかけて食べるようにしてみました。

母は「おいしくなった」と言いながら食欲は戻りましたが、どことなく元気が無い状態は変わりませんでした。

もしかすると、このころの栄養不足がきっかけとなったのか、その後の血液検査では数々の項目が異常値を示すようになりました。

その後、母は2019年の10月は少し元気を取り戻していましたが、翌11月には最後の入院をしてしまいました。

そして、心不全と診断されて約一年で亡くなりましたから、もし何の制限もない食事だったらどうだったか、と考えることもあります。

ですが、病院や施設では持病があれば食事が制限されるのは当然なのでしょう。

難しい問題ですが、率直なところ、好きなものをおいしそうに食べる母の笑顔をもっと見たかったと思います。

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