注文の多い患者の家族
昨日の内容にも関連することですが、病院に入院すると患者は治療をしてもらえます。
逆に言いますと、治療が必要でなければ病院にはいられなくなります。
そして、退院後も食事制限など持病の悪化を防止する対策を助言されたりすることもあります。
それらは当然のことではありますが、私の母はかなりの高齢者ですから複雑な思いがありました。
例えば、検査や治療により体力が消耗してしまったり、精神的に参ってしまわないかという心配がありました。
また、加齢による体力的な衰えの上に食事制限をすることで、老化が加速してしまうのではないかという不安もありました。
つまり自分勝手な話ではありますが、必要な検査や治療は希望するが、それ以外は好きなようにさせて欲しいというのが、私の気持ちでした。
おそらく、母の気持ちもそれほど違いはなかったと思います。
母の晩年は入退院を繰り返したり、施設に入ったりしてさまざまに制限されることがありました。
そして、いつの間にか母の体調に関することを私が決める場合が増えてきました。
病院や施設に対して、私はおそらく注文の多い患者の家族になっていたと思います。
ただ、振り返ってみるとその結果は母にとって良かったのではないか、と今でも私は自画自賛しています。
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