「先生の声が小さくて聞こえない」
ここ数日は、母にとって辛い検査や治療はなるべく遠慮したいと思っていたことを記しました。
そしてそれは、おそらく母も同じように考えていたのではないかと思います。
実際、母にとって多少辛いこともあったでしょうが、私は出来る限りで上手くいったように思います。
ただ、晩年は主治医も私に話をするので、母にとっては寝耳に水のような事態もあったかもしれません。
この点については私も後悔することが少しあります。
それは、私から母への説明が足りなかったかな、ということです。
主治医が私に向かって話をするのですから、当然、私が母に言わなければ伝わりません。
ただ、母が自分の病状についてどこまで知りたいと思っていたのかは微妙なところです。
月に一度通院をしていた当時のある時、診察室で医師が説明をしてくれました。
診察室を出た後、私が母に「先生の話分かった?」と尋ねると「先生の声が小さくて聞こえない」と答えました。
確かに当時は少し耳が遠いと感じたこともありましたが、あまりはっきり知りたくないのかな、とも感じました。
また、毎月の決まった通院とはいえ、母はそれなりに病状の悪化が心配で不安なのかな、とも思ったものでした。
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