車椅子での外出は自転車と同じ
私は母が施設に入所してから、自宅近くのマンションで清掃の仕事をしていて、もう3年半ほどになります。
3年半も通っていると仕事に慣れるとともに、住民の方々の中にも顔見知りになる人も出てきます。
そして、残念ながら何人か亡くなってしまった方もいらっしゃいます。
その他には、最初の頃には杖を突いていた方が今では車椅子で外出する姿も見かけます。
時々立ち止まりながらも杖を使って何とか歩いて外出をしていた奥様が、昨年の暮れ頃から車椅子で移動するようになりました。
その車椅子を押すのが御主人です。
お二人ともその前から見知っていましたが、車椅子を使う姿を見て御夫婦なのだと認識しました。
御夫婦ですから、奥様の乗る車椅子を御主人が押して出かけることに何の問題もありません。
それでも私の偏見ですが、御夫婦の場合に御主人が介護をする側になるのは、どこか寂しさが増すように感じてしまいます。
女性の方が年下で長生きというのが夫婦の多数派だという考えが、私の中から抜けていないのだと思います。
同時に様々な偏見があるので、介護すること、されることを人に見られたくないという人々も多いように感じます。
車椅子での外出は自転車と同じ、というような状況にして偏見などを吹き飛ばすには、まだまだ時間がかかりそうです。
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