「早くお礼してね」
私は昨年の暮れに母がお世話になっていた施設に、お礼の気持ちとしてマスクをお送りしました。
実は母が亡くなった時に、四十九日の法要が終わったら菓子折りでも持参してお礼の挨拶に伺おうと考えていました。
ただ、母の四十九日の法要が行われた頃、ちょうど新型コロナが広がり始めていて介護施設に行くことが難しくなっていました。
そういう事情から、なかなか挨拶には行けずに時間ばかりが経ってしまいました。
そして、昨年の12月には母の三回忌を迎え「早くお礼してね」という声を聞いたような気がしました。
生前の母は本当に施設によく馴染んでくれて、楽しそうな表情で施設の生活で起こったことを話してくれました。
また、ずっと自宅で過ごしていたら見られないような笑顔の写真をたくさん撮ることもできました。
そのため、施設へのお礼は私もずっと気にしていましたから、この機会にマスクでも送るといいかなと考えて、施設に連絡してみました。
施設では今でも面会は原則禁止だそうですが、母の感謝の気持ちを表すためにマスクを送りたいと伝えると喜んでくれました。
振り返ってみると、入所中は楽しかったことも心配したりしたこともありましたが、今となっては全てがいい思い出になりました。
そして、ずっと気になっていたことを終わらせることができて、胸のつかえが下りたように感じました。
ただ、母のためにしてあげることが一つずつ無くなって行くのは、寂しい思いがすることも確かです。
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