「どこが悪いんですか?」
昨日、8年前の今頃に厳寒の旧家から温暖なマンションに移動したことを書きました。
実は、それは2014年1月19日の夕方のことで、丁度テレビでは大相撲中継をしている時刻でした。
いかにも体調の悪そうな母の両脇を叔母と私で抱えながら、マンションに連れて来たのでした。
ところが、マンションに着いてすぐにトイレに入った母が、トイレから出てきた時はスッキリした笑顔でした。
翌日には紹介された病院に初めて行くことになっていて、叔母も付き添ってくれることになったので、前日のうちに来てくれたのでした。
一夜明けたその日は良い天気で、暖かい部屋で寝たからか母は前日よりもさらに元気になったように見えました。
「これで病院に行ったら、どこが悪いんですか?と言われそうね」と叔母が言いました。
病院での検査と診察の結果は、叔母の予言通り「通院で様子を見ましょう」ということになりました。
寒い家から暖かい場所に移動して一夜過ごしただけで、母の状況が劇的に改善したのは検査の結果に明らかに出ていました。
そしてそれは検査をするまでもなく、母の表情を見ただけで分かるほどでした。
当時86歳だった母が90歳まで、そのマンションで生活をした4年ほどの間、母の持病はそれほど悪化することなく安定していました。
結局、母はその後旧家に足を踏み入れることはありませんでした。
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