厳寒の旧家から温暖なマンションへ
8年前の今頃、1月後半に母と私は旧家からマンションに移りました。
旧家は築50年ほどになっていて、隙間風入り放題の上に場所によっては床が抜ける状況になっていました。
元々日当たりが悪く、冬には暖房の正面以外は凍えるような寒さになることもしばしばでした。
そういう環境の中で母も私も生活していて、良い体調を維持できるはずがありません。
移動先のマンションは半年ほど前から借りていたのですが、母はなかなかその気にならないようでした。
ただ、冬の寒さで母の持病が悪化して、クリニックから病院を紹介されたこともあって、この時期に半ば強制的に移動させました。
その移動したマンションは窓が南向きで日当たりも良く、冬でも室温が20℃くらいはありました。
寒い中、旧家からマンションの室内に入った母はすぐにトイレに駆け込みました。
厳寒の旧家ではトイレに行くのも寒いので、なるべく我慢していたようで、それも持病の悪化の原因だったかもしれません。
その時トイレから出てきた母は「出た」と笑顔で言っていて、その顔はむくみが少し取れたようにスッキリしていました。
結局母はこのマンションで4年ほど生活しましたが、その間は持病の悪化はほとんどありませんでした。
母にとっては日当たりが良く温暖なマンションの環境が、薬と同様の効能があったように思います。
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