スロープを借りれば良かった
一昨日の記事の最後に以下のことを書きました。
『母が亡くなって2年以上になりますが、今でも私は母を積極的に散歩に連れて行ってあげれば良かったと後悔することもあります。』
介護する上で孤立せずに社会との関わりを持つ意味でも、なるべく外に出た方がいいという考えを示したつもりです。
ただ、言葉で言うことは簡単ですが、実際は様々な事情により引きこもりがちになる場合が多いと思います。
物理的な問題や心理的な問題などいろいろあるでしょう。
心理的なことで引きこもるのは、高齢者に限らず多くのケースがあると思います。
それに比べて物理的なことは解決できる可能性が大きく、その部分で私は今でも後悔する点があります。
それは旧家から移動したマンションにはスロープがないということです。
新しく移ったマンションは日当たりが良く、母の持病が悪化することもなく元気に過ごしてくれました。
ただ、少し古い建物であるため階段の脇にスロープが無く、外出する際は階段を数歩上り下りする必要がありました。
つまり、階段の上下で母に車椅子を降りてもらうことになり、そういうことも考えるとなかなか私から散歩に誘うことができませんでした。
今ではスロープを借りてでも散歩に行けば良かったと思っていますが、当時はそこまで考えが及びませんでした。
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