介護地獄はすぐそこに
この数日は介護における孤立について考えてみました。
自宅で介護をしている場合に最も危険なのが、孤立していわゆる介護地獄に陥ることだと思います。
私が介護辞職をして自宅で母の介護をしていた期間は2年半ほどでした。
その内のほとんどの時期は、母の介護といっても食事の世話くらいでそれほどの厳しさは感じていませんでした。
ただ、あまり料理の経験のない私にとって、糖尿病の母の三度の食事のメニューを考えることは胃が痛くなるような仕事ではありましたが。
それでも、それ以外にはあまり手がかからない母でしたから、時間には余裕がありました。
ところが、母が骨折入院から戻って来てからは、トイレに連れて行く必要があるので事態は一変しました。
例えば、母が夜中にトイレに行きたいと言った場合、連れて行ってあげることになるので、母の声が聞こえるところで眠ることになりました。
そうなると、落ち着いて眠れなくなり、日中もぼんやりしていることが多くなりました。
この時期は訪問看護もお願いしていたのですが、寝不足だけはどうにもなりませんでした。
結局、この状況は二週間足らずで済みましたが、一人で一人を介護するのは肉体的にも精神的にもキツイということを、私は実感しました。
やはり、介護地獄はすぐ身近に口を開けていると考えていないと危険です。
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