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2021年12月16日 (木)

最後の発作

2年前の2019年12月16日は月曜日、晴れて13℃の日、午後7時頃母の病室に行きました。

この日は病院に出かける前に、ここ数日気になっていた葬儀屋さんに電話をしてみました。

前日の状況を見て、そろそろ話をしてみた方がいいのではないか、そう思ったからです。

そして母の病室に入ってみると、母は仰向けに寝て口を開けて激しく呼吸をしていました。

計器を見ると、脈拍が100~170の間を急激に上下していて、そのうえ一瞬も安定していませんでした。

母の様子は、まるでマラソンを走っているような表情で、それを計器の数字が裏付けていました。

いつからこの状態なのか分かりませんが、いつ心臓がバテて止まっても不思議ではない感じでした。

暫くは見守っていましたが、何もできない上に、夜中に呼び出されることもあり得るような状況なので、とりあえず帰りました。

緑の帽子を被っていたり、タオルを胸に掛けていたりと、母は前日までと同じような姿で寝ていました。

ただ、ここ数日感じていた心臓の状態の悪化が、さらにスピードアップしたようでした。

そして、この後の経過を考えると、この時が最後の発作だったように思います。

唯一の救いは鎮静剤のおかげか、ハァハァ激しく息をしていても、母の表情がそれほど苦しそうではないことでした。

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