反応が慰め
2年前の2019年12月17日は火曜日、曇りで10℃の日、午後7時頃母の病室に行きました。
前日は激しく呼吸をしていて、心電図も落ち着かないので心配していましたが、病院からは何も連絡はありませんでした。
一抹の不安を抱いて病室に入ると、母は仰向けでこれまでと同じようにタオルを胸に掛けて寝ていました。
顔は左側に向けていて、口でハァハァと呼吸をしていました。
脈拍は前日のように高い数字ではありませんでしたが、80~90台で忙しく動いていました。
また、血圧は98/36で、波がこれまでとは違ってかなり小さく、上がりにくくなっているのかと感じました。
酸素量に関しては最初96という数字が表示されていましたが、見ているうちに徐々に下がり始め、87になってアラームが鳴りました。
私は付き添っていた時以来、久しぶりに聞いた音でしたが、今回はパニック障害によるものではないので深刻な状況なのだろうと思いました。
そして、母の顔は明らかに痩せてきてシワが増えたように見え、帽子も被っていましたがかなり緩くなっているのが分かりました。
このころは声を掛けても身体は全く動かなくなりましたが、脈拍や血圧の値は必ず少し動きました。
ですので、声を聞いて反応してくれているのだと思いましたし、これがせめてもの慰めという状況になっていました。
今思うと、前日の発作で心臓の機能はほとんど失われて、惰力で数日生きていたのだろうという感じでした。
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