温かいお別れの挨拶
2年前の2019年12月18日は水曜日、曇りで16℃の日、午後7時5分頃母の病室に行きました。
母はこの日も仰向けに寝ていて、顔は右側を向いていて息遣いは静かでした。
脈拍は80~120の間を乱高下している状況で、心電図は相変わらず余計な波が目立っていました。
血圧は125/55、酸素量は94で、前日からの変化としては利尿剤の点滴が外されていました。
これは後日看護師さんに確認したことですが、利尿剤は血圧を下げるので外したということでした。
確かに前日よりも血圧は高目になっていましたが、計器が示す血圧の波はあまり元気がありませんでした。
ただ、若い頃から多くの薬を継続的に使っていた母が、ほぼ自然な薬に頼らない状況になったことは感慨深いものがありました。
そろそろ帰ろうと思って「今日は帰るよ、また来るね」と耳元で囁くと、突然アラームが鳴り出しました。
計器を見ると酸素量が78まで下がって、すぐに90台まで戻りましたが、声を掛けたので反応したように感じました。
実際に母が反応してくれたのかどうかは分かりませんが、もう痰の吸引もされないので私も安心した気分になりました。
また、久しぶりにお別れの挨拶として母の顔と腕に触れてみると、相変わらず母の体は温かく、どこか懐かしい感じがしました。
可能であれば『いつまでもこのようにスヤスヤと眠っていて欲しい』と思いながら母の病室を出ました。
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