声にならない声
2年前の2019年12月2日は月曜日、雨で14℃の日、午後6時55分頃母の病室に行きました。
この日は午後3時半頃、姉が先に面会に行ってくれました。
姉の話では、話しかけると母は瞼を閉じたまま目の奥を動かして反応したようだったとのことでした。
私が病室に入ると母は左側を下にして寝ていて、そのためか左の瞼が大きく腫れていました。
前日はかなりむくみが良くなった印象がありましたが、この日は右側の瞼も少しむくんでいる感じでした。
「来ましたよ」と耳元で挨拶をすると、母の口元が動いて声にならない声で何かを言っていました。
残念ながらよく聞き取れませんでしたが、同時に腕が少しだけ動いて掴んでいたタオルが揺れていました。
前日のように笑顔までは見ることができませんでしたが、私が来たことは分かってくれたようでした。
そして手を握ってみると、やはり前日までとは違って、かなりむくみが目立ちました。
一日でここまでむくんでしまうのか、と思うくらい悪化のスピードが速いと感じました。
最後に背中に触れてみると、肩甲骨が目立って筋肉がほとんど落ちてしまったようでした。
つい一月前まで拭いてあげていた母の背中がすっかり瘦せ細ってしまい、また一層寂しさが募りました。
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