「生きてて、ごめんね」
私の母が亡くなり四十九日の法要が終わった頃、日本でも新型コロナが広がり始めていました。
それからほぼ二年になりますが、新型コロナの流行はまだ収まってはいません。
以前こちらにも記したと思いますが、母の場合四十九日まで流行前に済みましたので良かったと思います。
特に施設や病院での面会制限もなく、今から思うと母も私も幸せだったなぁ、と感じます。
それでも、先日の三回忌は私が一人でお墓参りをするだけにしましたので、未だに様々な影響があるわけです。
今朝、あるテレビのニュースで介護施設での面会風景が取り上げられていました。
それは娘夫婦が施設に入所している母親に会いに行く場面のようでした。
その施設では、ひと月に一度だけ15分間ガラス越しに会うことができるという説明でした。
お互いガラス越しですので姿は見えますが、会話はそれぞれが持つ電話でしていました。
印象的だったのは、その会話の中で母親が「生きてて、ごめんね」という言葉を発したことでした。
母親にとっては一か月ぶりに来てくれた家族のはずですが、自分がいなければ面倒掛けないのにという心情が出てしまったようでした。
私の母も入所中に気弱なことを言うことが何度かありましたが、コロナの流行はそれ以上に余計なことを考えさせているな、と感じました。
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