藤井風『帰ろう』
ここ二日間は『演歌・歌謡曲チャンネル』の思い出から母に関することを書いてきました。
母が施設に移って以降も、私は『演歌・歌謡曲チャンネル』をしばらくの間は時々見ていました。
ただ、私はそれほど演歌好きなわけではなく、特に母が最後の入院をした頃には演歌を聴く気分にはなれませんでした。
そのためそれ以後は、よりにぎやかな音楽を求めて隣の『MTVチャンネル』を見ることが多くなりました。
おそらく若い視聴者が多いと思われるこの『MTVチャンネル』でもいろいろなランキング番組がありました。
毎日のようにそれらの番組を見ていると、その時に流行っている曲がよく流れるので『髭男』や『あいみょん』などを覚えるまでになりました。
母が亡くなった淋しさから聴き始めた曲でも、一旦覚えると一緒に歌ったりして楽しくなるものでした。
そのような音楽が流れる生活がもうすぐ一年経とうかという頃、ランキングに藤井風の『帰ろう』という曲が入ってきました。
2020年の10月~11月の頃でしたが、この曲を3回目に聴いたときに何故か涙がこぼれてしまいました。
映画を見たり小説を読んで感動したことはありましたが、一つの曲を聴いて泣くことは長い人生でも初めてのことでした。
それからネットで『藤井風』という歌手を検索しましたが、当時はほとんど情報が無く、ひたすらYouTubeの動画を見ていました。
その後すぐにいわゆる『風沼』にはまり、今では全く抜け出せなくなってしまいました。
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