「わぁ、きれいだ。いいじゃない」
2年前の2019年11月8日は金曜日、晴れて20℃の日、午後4時5分頃施設に面会に行きました。
母はいつもの場所で良く眠っていましたが、私が挨拶をしながら「4時だよ」と言うと、母は「もうそんな時間?」と言いながら起きました。
「晴れてるの?」と聞きながら「行きましょう」と、面会室に行くことに自ら積極的に動いてくれて、この日も元気そうでした。
前日の診察もよく覚えていて、その後に入浴してよく眠れたと話してくれました。
面会室では外を見て「夕焼けか、大分赤いですね」「面白いね、ずっと見ていると」「こういうのはいいね」と、穏やかに微笑んでいました。
この日は、たくさん話をしてくれて笑いも出ますが、発声は押し出すような少し息苦しい感じがしました。
本人も「今日は話をしていても何かハァハァするね」と自覚があるようでした。
また、翌々日の日曜日に介護タクシーでお墓参りに行くことを提案すると、母は「いいですね」とかなり乗り気でした。
「車椅子で行かれるの?」「ウチのお墓でしょ?」「どのくらい乗るの?」などと次々に聞いてきて、興味を示してくれました。
ただ体調は、着替えの際の車椅子とベッドとの移動はできましたが、その後の呼吸がいつもよりも明らかに苦しそうでした。
そして、腿上げ20回もできましたが、母は「何かフーフーするね」と少し違和感があるようでした。
それでも、最後に部屋の窓から見える夕焼けを「わぁ、きれいだ。いいじゃない」と嬉しそうに見つめていました。
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