「来週の月曜日には退院だよ」
2年前の2019年7月24日は水曜日、この日の朝、施設の看護師長から電話があり、母の退院が29日に決まったとのことでした。
この日も午後4時10分頃に母の病室に面会に行くと、ラジオのイヤホンを耳に入れて左側を下にして眠っていました。
肩を叩くと母は目を覚ましましたが、退院に関してはまだ聞いていないとのことでした。
昨日ぶつけた頭のてっぺんは赤く小さな瘤が残っていて、左目も少し赤いように見えましたが、母はもう痛くはないと言っていました。
この日は病室にレントゲンを撮りに来て、それ以外は何もなく寝ていたと話していました。
「来週の月曜日には退院だよ」と伝えると「知らなかった」と母は言いました。
その後看護師さんと主治医が続いて退院について話をしてくれました。
母は退院が決まったことを聞いて施設での生活を考えたのか、少し不安そうな様子に見えました。
確かに6月頃の母は、施設の食事について不満を言ったり、他の入所者に対して嫌がっているようなところがありました。
今回の入院中は、それを忘れたようにすっかりくつろいで笑顔が絶えなかった母でしたが、施設での記憶が蘇って緊張し始めた感じでした。
血圧が高いことで入浴の際にひと悶着があったり、座席を動かされたりすることを、この時も口にしていました。
ほとんどベッドで過ごしていた病院から退院が決まり、現実に戻されて施設の生活をいろいろと思い出し、不安そうな表情の母でした。
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