「お手伝いはやらなかった」
2年前の2019年3月15日は金曜日、この日も午後3時40分頃に母の個室に面会に行きました。
母はベッドに仰向けになっていましたが、起きていたようで「何も聞こえないの」とラジオの話を切り出しました。
横になったまま話しているので鼻が詰まったような声で「お昼食べたのかな?」と、寝起きだったのか少しぼんやりしているようでした。
「前、お手伝いしたところにずっといた」とナースステーションに行っていたことを教えてくれました。
車椅子でナースステーションに行って、写真を持って行って見せたことを話してくれました。
入院して一週間が経過し、初めて車椅子に乗ったようですが「お手伝いはできないからやらなかった」とも言っていました。
以前の入院では看護師さんたちのお手伝いをしたのに、今回はまだできないことが少し寂しかったようでした。
「皆で写真を見たけど、お仕事は頼まれなかった」とも言いました。
「またお手伝いできるようになるといいね」と私が言うと、母は「そうだね」と頷いていました。
もうすぐ大相撲中継が始まるからか、この日は、しきりにラジオのことを気にしていました。
午後4時を過ぎて、ラジオの電池を替えて聴かせると「太鼓の音、大阪」と母は呟きました。
どうやら大相撲中継が始まったようで「これから始まる、どうもありがとう」と、徐々に元気になった母はお礼を言ってくれました。
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