« 2020年9月 | トップページ | 2020年11月 »

2020年10月

2020年10月31日 (土)

息苦しそうな話し方

2年前の2018年10月31日の面会時、 母はトイレに入っていました。

私が先に部屋に行き、出てくるのを待ってそのままベッドのところで着替えることにしました。

この日はおやつの時間までベッドで寝ていたとのことで、目が少し腫れぼったい感じがしました。

午前中はこの日も看護学校の人たちと塗り絵をしたり、工作をしながらお話をしたとのことでした。

看護学校は4年間行くそうですが、工作などはしないので楽しんでくれて、いろいろ話もできたと喜んでいました。

また、この日はハロウィンということで、おやつはカボチャプリンだったと教えてくれました。

この日の室内は結構暑く、半袖のTシャツを始めポロシャツや帽子など夏物を着てもらいました。

前夜は日本シリーズを聞きながら眠り、何度か夜中に起きてラジオを聞いたというので、ラジオの電池を替えておきました。

体調としては、足のむくみはあまり変わっていませんでしたが、気になったのが話し声が全体的に息苦しそうに聞こえることでした。

本人は変わらず元気なのですが、数日前からそんな感じがしていて、徐々に明らかになってきたようです。

帰り際に、冬を迎える上で気になっていた加湿器のことを職員さんに確認してみました。

加湿器の持ちこみはできないそうですが、施設として対策はするという話でした。

2020年10月30日 (金)

「空襲の話をして疲れました」

2年前の2018年10月30日は火曜日で、良く晴れて爽やかながら日差しの強い日でした。

母は朝、ラジオ体操をした直後にリハビリに呼ばれて、血圧を測りながらも一通りのメニューをこなしたとのことでした。

とても良い天気だったのでベランダの外に出たそうですが、日差しが暑すぎてすぐ室内に戻ったそうです。

リハビリのある日は目もパッチリと開いていて、意識もしっかりしている感じがしました。

朝からの出来事を思い出しながら一生懸命に話してくれていて、声もしっかりと出ていました。

お昼には珍しくうどんが出たことを教えてくれました。

足のむくみはそれほど変わりなかったですが、気になったのが、あごの下にたるみができて、かなり目立つようになっていたことでした。

食欲が旺盛なので太ったのかなと考えていましたが、後で判ったのは、これはむくみだったようでした。

それから髪の毛が伸びてきたことを気にしていて「半年くらい切ってないね」と言っていました。

また、このころ看護師の見習いの方々が来ていて、爆弾や焼夷弾の話をしてあげたとのことでした。

母は「みんな驚いていたよ」と言いながら「空襲の話をして疲れました」と。

帰り際に、窓越しに夕日を見せてあげると「すごい」と言いながら「夕焼けもきれいでしょうね」としみじみと話していました。

2020年10月29日 (木)

「お風呂上りの方が良かったな」

2年前の2018年10月29日は月曜日で、母の入浴する予定の日でした。

いつもよりも少し早めに行くと、やはり入浴中とのことで、お風呂のある9階で待つことにしました。

この日はとても良い天気で、施設の中も暑く感じられました。

お風呂から出てきた母に持参した冷水を渡すと「おいしい」と言いながら4~5口飲んでいました。

この日は午前中に工作をして、4~5人で紙を貼る作業をしたとのことでした。

昨夜はラジオで日本シリーズを途中まで聴いていたそうですが、つまらなくなったので消したらすぐに眠ってしまったと。

そのためかよく眠れたとのことで、早朝の血圧も150くらいでスムーズに起きられたと言っていました。

そして、足の痛みもなく朝食後にはウンチもスムーズに出たと。

また、鼻のムズムズもこの日はなく、体調に関しては問題なさそうでした。

この日は室内が暑く、入浴後に着た長袖の肌着が暑いというので、半袖のものに替えてあげました。

入浴前に食べたおやつはババロアと紅茶で「おいしかった」と母は満足そうでした。

ただ「お風呂上りの方が良かったな」と、本音を漏らしました。

2020年10月28日 (水)

「今日は静かだよ」

2年前の2018年10月28日は日曜日で、母はまったりと過ごしていました。

それでも「午前中にはかなりタオル折りをやりました」と言っていました。

昨夜は8時半頃ベッドに行ったら、まだ野球をやっていたのでしばらくラジオで聴いていたとのことでした。

今朝は鼻の通りが良かったが、血圧は少し高いと言われたとか。

今は鼻がムズムズするというので、鼻をかむと小さな血の塊が出てきました。

前日少し鼻血が出たと言っていましたが、その後に固まったもののような感じでした。

この日は日曜日なので面会の方も多くにぎやかで、母と二人で風呂場の前の長椅子で話をしました。

「今日は静かだよ」いつも大きな声で話す職員さんがお休みなので、母のいるフロアはひっそりと静かだとのことでした。

体調に関しては、足のむくみは目立ってきましたが朝と昼と便通もあり、眼鏡なしで新聞の見出しを読んだりして元気でした。

部屋に戻り、着替えをしていると「背中が痒い」と言い出しました。

「昔はよく割り箸を使って掻いていたね」と私が言うと、母は覚えていて「あれが気持ちいいんだよ」と笑顔で答えました。

最後にカーテンを開けて日没前の夕日を見せると、そのまぶしさに「すごいね」と言って驚いていました。

「いい天気だから温泉にでも行きたいね」と私が言うと、母はただ微笑んでいるだけでした。

2020年10月27日 (火)

鶴のこと

2年前の2018年10月27日は、朝の雨が上がって良い天気になりました。

会うなり母も「いい天気になったね。今日はリハビリに行って頑張ったよ」と言いました。

昨夜は寝ながら少し鼻血が出たのか、布団が汚れたとのことでしたが、面会時はとても元気でした。

食事は全部食べ、血圧を測ってリハビリにも行ったが、ただ鼻水が出そうでズルズルするとのことで、それほど心配はないかなと思いました。

「今日から日本シリーズだよ。巨人は出ないけどね」と教えてあげると母は笑っていました。

この日も少し息苦しそうな話し方ながら、良く口も回り、たくさん話をしてくれました。

「なんであんなにきれいなのかな?」「洗ったのかな?」「電気のせいかしら?」突然母が言い出しました。

何のことかと尋ねると、家で作って施設に持ってきた鶴が作品になって、それを見せてくれたそうです。

見違えるほどきれいだったようで、「違う鶴かな?」と不思議がっていました。

「足を折った時、ちょこちょこ座って作ったんです」と答えたとも言っていました。

「足りなければ持ってきます」とも言ったけど、何も言われなかったので「多分、もういらないんだね」笑顔で母は言いました。

この日は面会中、ひたすら話続けてくれて、とても元気に感じました。

2020年10月26日 (月)

「自主トレしてね」

2年前の2018年10月26日は暖かい日でしたが、面会時母はカーディガンを着ていました。

話を聞いてみると、暑い感じはするもののエアコンの風が吹いてくる場所があり、所によって寒く感じるのだということでした。

また、この日もリハビリはなく3日続けて運動不足だとのことでした。

便通はよく、この日もすでに2回軟らかく出たと言っていました。

このころから気になっていたのが、少し息苦しい感じのお腹から押し出すような発声をしていることでした。

実際に、2週間後には入院することになり、このころからその兆候が出ていたように感じます。

それでも足のむくみがある以外は、この日は血圧も問題なく、快食、快眠、快便の三拍子そろっていたようです。

高橋由伸が辞めて原辰徳が巨人の監督になることなど、話もたくさんしてくれて元気もありました。

「最近リハビリがないから自主トレしてね」と別れ際に私が母に言いました。

「ハハハ、そうだね」母は笑って答えてくれました。

2020年10月25日 (日)

「気をつけて」「また明日」

2年前の2018年10月25日は朝から良い天気で、日差したっぷりの一日でした。

この日は施設に行く前に、日ごろのお世話へのお礼のために、お茶菓子を買って行きました。

いつもの時間に面会に行くと、まだお風呂に入っているとのことで直接お風呂のある9階へ向かいました。

少し待つと、職員さんに車椅子を押された母が笑顔で現れました。

お風呂上がりで「いつものものを飲みたい」と言うのでヤクルトと冷水を渡すと、いつも以上に美味しそうに飲んでいました。

母の話では、朝の血圧に多少問題があってお風呂が午後になったのではないか、ということでした。

そのため午前中はタオル折りをしていたが、いろんなタオルをたくさん折ったと話していました。

また、この日はリハビリはなく、良い天気だったのにお昼ごろには幕を締めてしまうと愚痴を言っていました。

西日が部屋の中まで届く時季になり、遮光カーテンを早くに締めてしまうことを残念がっているのでした。

着替えのために部屋に戻ると「今朝はいい天気で空がきれいだった」再びしみじみとしていました。

私が帰る際、二人で職員さんたちにお礼を言いながらお茶菓子を渡しました。

その後、母と職員さんたちはエレベーターの前まで私を見送りに来てくれました。

「気をつけて」「また明日」

2020年10月24日 (土)

爪切り以外まったりと

2年前の2018年10月24日は晴天で、施設の中はカーテンを閉め切っていても西日で暑いくらいでした。

母も朝からカーディガンを脱いだと言っていました。

この日は厚手の長袖の肌着を着ていて、朝は良かったが今は暑いとも言いました。

私が持参したヤクルトを一本飲み干し、その後に水筒の冷水も飲んでいました。

エレベーターで一緒になった職員さんが、母がおとといコーヒーを飲んで、おかわりしたことを話してくれました。

母は「お誕生日会で久しぶりにコーヒーを飲んで美味しかった」と改めて思い出していました。

また、前日念を押しておいた爪のことが気になりましたので見てみると、きれいに切ってありました。

母によると、暗いところで切ってくれたのだそうで、深爪したのか背中を掻いても痛くないと言っていました。

足の方も見てくれたそうですが、爪は切らずにクリームを塗ってくれたようだとのことでした。

この日は特に行事もなく、爪切り以外はまったりと過ごしていたようでした。

昨日は競技会で優勝したので「今日は優勝しなかったの?」と私が尋ねました。

「毎日優勝しないよ」と母は笑顔で答えてくれました。

2020年10月23日 (金)

「私が優勝した」

2年前の2018年10月23日は火曜日で、姉が面会に一緒に来てくれました。

この日母が最初に話してくれたのは「私が優勝した」ということでした。

いつも持ち歩いているフィラのポーチからメダルのようなものを取り出しながら言いました。

おやつを食べる前に玉入れのような競技会が行われ、母が優勝したとのことで記念の写真を撮りました。

その後、姉に昨日の誕生会でケーキを食べたことを報告していました。

来月は自分の番だが年齢が分からなくなったので尋ねてみると、91だと言われたと……。

「まだ80代だと思っていたのに……」それなりにショックを受けていたようでした。

この日の食事には生卵が出たのでそのまま飲んだとか、午前中にリハビリをやったことなども話してくれました。

気になったのが手の爪が伸びていることで、あちこち掻いたら大変なことになりそうでした。

帰り際に「爪を切ってもらってね」と念を押しておきました。

優勝!!

2020年10月22日 (木)

「来月は自分の番」

2年前の2018年10月22日は月曜日で晴れて爽やかな陽気の日でした。

この日も午後4時前に面会に行くと、母はいつもの位置にいて挨拶する間もなく、この日は10月の誕生会をやったことを教えてくれました。

コーヒーとケーキでお祝いをしたとのことで、コーヒーは久しぶりに飲んだので美味しくて、おかわりして2杯飲んでしまったと言っていました。

ウチでも時々コーヒーを淹れていましたが、母がここまでコーヒー好きだとは知りませんでした。

そして、いよいよ「来月は自分の番だ」と11月生まれの母は意気込んでいました。

また、この日は入浴の日で前回は鼻出血で入れなかったので、一週間ぶりに頭も洗ってもらって、痒みも取れたと笑顔でした。

体調の方では、血圧が少し高いといわれたようですが入浴もでき、足のむくみも問題なさそうでした。

ただ、鼻がムズムズするようでティッシュで鼻をかんでいて、やはり左側からは少し鼻水に血が混じるようで、うっすら赤くなっていました。

乾燥する季節になってきて、のども少しいがらっぽいようで水を飲んでいました。

徐々に寒くなってきて、母も入浴中やその前後に寒さを感じるようになってきたと話していました。

2020年10月21日 (水)

「たまには外に出たい」

2年前の2018年10月21日は日曜日で、母は、ほとんど何もしないでまったりと過ごしていたとのことでした。

朝の寝起きと朝食前に血圧を測り、150くらいで看護師さんに「合格」と言われたと話してくれました。

やはり合格という言葉に安心したようで、朝から黒板の字がよく見えたと言っていました。

また、久しぶりに食事にミルク粥が出て、美味しくいただきましたと喜んでいました。

少し前から履いているズボンのゴムがきつめで、すぐお腹が一杯になるけれども、食事は残さずに全部食べているとのことでした。

母は家でもテーブルに並べたものは全て食べていましたし、体調が良い証拠でもあります。

私が持参したヤクルトも一気に飲み干し、水筒の冷水も2~3口飲みました。

この日は秋晴れの爽やかな天気で、それはずっと室内にいた母にもわかっていました。

日差しに恵まれ雲一つない上天気なのだから「たまには外に出たいものだね」と母が言いました。

「保育園児のように大きなカゴに乗って、みんなで散歩したらいいね」と私が言うと、母は大笑いしてくれました。

確かに散歩については、もっと連れて行ってあげれば良かったと、今でも思います。

2020年10月20日 (火)

「つま先立ちもしたからね」

2年前の2018年10月20日は土曜日で、面会時母はいつもの場所で寛いでいました。

この日もこの一週間で3回目になるリハビリをやったとのことでした。

どうもキャンセルの人が出たようで、代わりに呼ばれたとか。

母の好きなリハビリがあるのは良かったのですが、その代わり次回のリハビリがいつになるかわからないと言われたそうでした。

この日母が熱心に話してくれたのが、最近入所したおじいさんが食後に「金を払う」と言い出すということでした。

そして、このおじいさんを咎める人もいて、いつも揉め事になるとか。

母は、よほどこのことが気になるのか、ここ数日は必ずこの話題に触れていましたが、特にこの日は力が入って、ひたすら喋りまくる感じでした。

一方、体調の方はリハビリ中も測定していた血圧もこの日は悪くなく元気でした。

足のむくみも良くなってきていて、レッグウオーマーの効果で乾燥しないからか、カサカサした感じもなくなっていました。

私が母に「左足もいいね」と言うと、母は「つま先立ちもしたからね」と答えてくれました。

さすがにつま先立ちは辛いと言い、それだけ努力しているから、と胸を張っていました。

このころは、いろいろなことができるのが嬉しそうで、いつも明るく元気に話をしてくれていました。

2020年10月19日 (月)

柔らかくてカワイイ

2年前の2018年10月19日、午後4時前に面会に行くと母はトイレに行っているところでした。

看護師さんと前日の鼻血や血圧の話をして、この日の具合は問題ないことを確認していると母が戻ってきました。

母の話では、この日は午前中に血圧を測りながらリハビリをしたとのことでした。

時間が足りなかったのか、横歩きはしたけれども歩行器はやらなかったと言っていました。

この日は快食、快眠、快便だそうで、体調は良さそうでした。

少し前に看護師さんがローションを塗ってくれて、足の指の間まで念入りにやってもらったと嬉しそうでした。

「足のむくみも良くなりましたね」と言っていたそうで、前日もよく揉んだ効果があったと話していました。

このように体調は問題無いようでしたが、巨人にだけはご立腹で「また負けた、1点じゃダメだ」と手厳しい言葉。

せっかくラジオで最後まで聞いていたにも関わらず、ふがいない結果を嘆いていました。

この日は顔色も良く感じたので、最後の着替えが終わった時に、私は母の頬を擦りながら「今日は顔色もいいね」と言いました。

すると母は笑顔で「みんな柔らかくてカワイイと言ってくれる」と、ふっくらとした頬を自慢していました。

「今朝はいい天気だったのに、いつの間にか暗くなった」と、母は西向きの窓から秋の夕空を見上げながら呟きました。

2020年10月18日 (日)

夜中に鼻出血

2年前の2018年10月18日は木曜日でお風呂の予定の日なので、少し遅く午後4時10分過ぎに面会に行きました。

母はいつもの位置に座っていましたが、挨拶をすると「先にトイレに行きましょう」と職員さんが現れてトイレに連れて行きました。

珍しいことでしたが、先に部屋に行って待つことにしました。

部屋で待っていますと、先ほどとは違う職員さんが来て、いろいろと説明をしてくれました。

母が午前2時ごろに鼻血を出して、職員さんを呼び出したとのこと。

かなり出血したようで、パジャマを洗ってビニール袋に入れてありました。

本人の話によると鼻水が出そうでタオルで押さえたら、ぬるっと血が付いたようだったのでボタンを押して職員さんを呼んだとのことでした。

その後は出ていないが、朝起きて血圧を測ると180以上だったので入浴は止め、朝食後はまた寝たということでした。

これまでも鼻をかんで血が付くことは時々あり、特に左側はいつも詰まりがちなようではありました。

ただ、このところ血圧が高いと言われていますし、むくみも出始めてきたことや加齢や薬の関係もありますから少し心配ではありました。

それでもこの日は午後2時から演芸会があり、歌を唄ったり南京玉すだれを見て楽しんだということでした。

また、おやつも普通に食べて、気分が悪いこともなく普通に過ごしたそうなので、さしあたり問題はなさそうでした。

むしろ問題なのは昨夜ラジオで聞いた野球の方で、巨人が広島に完敗だったとご立腹でした。

2020年10月17日 (土)

「今日何時?」

2年前の2018年10月17日、いつものように午後4時前に面会に行くと、母は丁度トイレに入っていました。

出てきてから話を聞くと、朝ウンチが出て、今また出たとのことでした。

今日はちゃんと柔らかいものが出たと喜んでいました。

この日は午前中にリハビリをやり、一通りいつものメニューをこなしましたと。

リハビリの前後で血圧を測っていたけれども、数値はわからないと言っていました。

エレベーター前でフロアの看護師さんが、血圧のことで話しかけてきました。

血圧が211の時があり、その後もなかなか下がらなかったと。

そのためにいろいろな薬を試しているようでした。

10月3日に母の採血をして、hba1cは8.2、尿素窒素は1.35くらいだったとのことでした。

その時はピンときませんでしたが、今となって思うのはこのころ糖尿病が進み、心臓に影響が出ていたのかもしれません。

ただ、この日も母は元気で、この日から巨人が広島と戦うことを楽しみにしていたようです。

突然「今日何時?」と母が尋ねてきて、私が「何のこと?」と問うと、当然巨人戦の話だと言いました。

当然か?と思いましたが、元気で楽しみがあるのはいいことだと思いました。

2020年10月16日 (金)

「カワイイ」と言われた

2年前の2018年10月16日も午後4時前に面会に行きました。

母はいつもの場所でタオル折りをしていました。

2枚畳んであっただけなので、少し前に始めたばかりだったようでした。

「誰か来るって言ってたよね」前日に姉が来るかもしれないと私が言ったことを覚えていました。

姉は体調不良で来られなくなったことを説明しましたが、母の記憶は相変わらずしっかりしていました。

この日の午前中には作品展に向けての工作で紙を貼る作業をしたとのことでした。

また、昨夜は7時半ごろにトイレに行き、そのまま寝ながらラジオを聞いたらパリーグの野球をやっていたと話してくれました。

寝る前に揉んでいる効果か、足のむくみはこの日もかなり小さく、また柔らかくなっていて、痛くないと言っていました。

この日に母が被っていた帽子は、グレーの生地に脇の部分にバラのような花が片方に付いたものでした。

結構前から家では使っていたものですが、おそらく施設では初めて被ったと思います。

「カワイイ」とみんなに言われたと、嬉しそうに笑顔で話す母でした。

2020年10月15日 (木)

勝利の喜びを分かち合う

2年前の2018年10月15日は月曜日で、入浴の予定がある日でした。

この日も午後4時前のいつもの時間に行くと、母はエレベーターに背を向けて、鏡を正面に見るいつもの場所にいました。

少し前に首筋のあたりに血圧を下げるためのパッチのようなものを貼ったとのことでした。

この日は午前中にお風呂に入ったようですが、その前に3~4回も血圧を測定したと言っていました。

このところ、施設では母の血圧が高いことをかなり重要視しているようでした。

話題を変えて、昨晩はラジオを聞いたか尋ねると「聞いた」と即答。

巨人が勝った試合を最後まで聞いて、そのためか朝までぐっすりとよく眠れたとか。

私が持参したスポーツ新聞の写真を見ながら喜んでいました。

職員さんの中にも巨人ファンがいて、二人で朝早くから喜びを分かち合ったと笑っていました。

元気があり、足もだいぶ揉んでから寝たようで、むくみがかなり小さめで柔らかくなっていると教えてあげました。

 

2020年10月14日 (水)

「聞いた!」

2年前の2018年10月14日は日曜日で、まったり過ごしていたためか、面会時の母はぼんやりとしているようでした。

尋ねてみると、お昼を食べてトイレに行った後、「寝ますか?」と言われたのでおやつの前まで寝ていたとのことでした。

朝方冷えたので寒くなかったか聞いてみると、布団をしっかり掛けて寝ていたと言いました。

この朝は血圧と体温を測りに来たが、異常はなかったようだとのことでした。

昨晩はラジオを聞いたかどうか尋ねると「聞いた!」と大きな声で即答してくれました。

セリーグのクライマックスシリーズに巨人が出るので、早めに部屋に戻らせてもらって野球を楽しんだということです。

最後まで聞いて、巨人が勝ったのでご機嫌でした。

その後、部屋で着替えをしていると咳込み始めて、鼻をかむとティッシュに少し血が付きました。

それほど体調が悪い感じもないので、季節の変わり目で乾燥しているためかな、と考えました。

昨日着けたレッグウオーマーが効いたのか、足のむくみは前日よりも良い感じで柔らかくなっていました。

また、他の人たちが髪をカットしてもらっているのを見たようで、頭髪が伸びたのを気にしていました。

少し横の方の毛を切ってあげましたが、母は「今、ハゲないでしょ」と問うてきました。

あらためて母の頭髪を見ますと、以前はもっと黒かった後ろの方を含め全体的に白く細くなったなぁ、と感じました。

2020年10月13日 (火)

ピンクのレッグウオーマー

2年前の2018年10月13日は曇りで、朝方などは少し肌寒さを感じるような日でした。

母に寒くなかったか尋ねてみると、タオルケットと布団に包まって丸くなっていたとのことでした。

足のむくみはいつもと変わらないようで、寝る前によく揉んでいるので痛くはないということでした。

この日はお昼を食べて、2時ごろからリハビリに行ってきたとのことです。

運動の前後に血圧を測っていて、以前からいわれていた血圧のチェックをしたようでした。

そのためかフロアから付き添いの人が付いてきましたが、メニューは通常通りで歩行器までやったとか。

終了後の血圧は170だったと言っていました。

このところ血圧が高いと言われているので、フロアでの歩行訓練に向けて様子を見たものと思われます。

本人が元気でやる気もあるので、その気持ちを大事にしてあげたいと思ったものでした。

また、この日は新しいピンクのレッグウオーマーを持って行って履いてもらいました。

朝晩冷えることもありますし、多少のむくみと痛みも時々気になるようでしたので。

少しきついと言いながらも、暖まるようではありました。

2020年10月12日 (月)

「誰かの誕生日だー」

2年前の2018年10月12日の面会時は、作品展に向けての作業中でした。

おやつが終わってトイレに行っている間に作業が始まっていて、出遅れたと言っていました。

一段落したところで9階の面会室に移動して、いつものようにこの日の出来事について話をしました。

この日はリハビリもなく、午前中はひたすらタオル折りをして、昼食後はまったりと過ごしていたとのことでした。

これまでは入浴のある日以外は測らなかった血圧を、この日は朝から測定したということでした。

血圧の薬を替えたとか。増やしたとかいうことなので、施設としても気になっているのでしょう。

歩行訓練の話になり、いつもフロアでやっている人をかなり良く観察しているようでした。

リハビリもすでに3日間やっていないわけですが、本人の話ぶりからすると、かなりやる気が感じられました。

足のむくみは見た目は前日と同じ程度で、母の話では寝る前に揉んでいるから痛くはないということでした。

「今日は10月12日だよ」と私が言うと「誰かの誕生日だー」と母は即答しました。

母は昔から家族の誕生日をよく覚えていて、この日は姉の誕生日でした。

数か月前に意識をなくした母でしたが、90歳を過ぎても記憶力は確かでした。

2020年10月11日 (日)

幻の歩行練習

2年前の2018年10月11日は少し蒸し暑い日で、母は持参したヤクルトと冷水を美味しそうに飲んでくれました。

この日は午前中に入浴して、厚手の長袖シャツを着たため暑いようでした。

また、体調も足のむくみと血圧の高さがこのところ気になりますが、快眠・快食・快便で気分は良さそうでした。

面会から帰るときに、職員さんからフロアで行う歩行練習について話しかけられました。

フロアで行う場合にはリハビリの先生は関係なく、職員さんに手伝っていただくようでした。

職員さんの話によれば、歩行訓練は本人の調子が良いときにやるつもりだとのことでした。

ただ、このところ血圧が高いことが多いので看護師さんと相談するなどと言っていました。

この時の話を聞いて、正直なところ、あまりやりたくないのかなと感じました。

介護を分担しながら世話をしている中で、ただでさえ不足気味の人手を使うことになりますので、そのように思ったわけです。

実際にこの後、母がフロアで歩行訓練をすることは一度もありませんでした。

後に職員さんの話で知ったのは、母の方が職員さんたちと一緒にすることを断っていたということでした。

今となっては理由は分かりませんが、母がオーケーすれば歩行訓練も出来たようで、元気に歩く母の姿を見ることができたかもしれません。

2020年10月10日 (土)

「なんでかなぁー」

2年前の2018年10月10日は爽かな良い天気で、母は暑いと言っていつものカーディガンを脱いでいました。

話し始めると、この日は習字をやったことをまず最初に教えてくれました。

『栗ひろい』など3枚書いたと話していると、職員さんがわざわざ持ってきて見せてくれました。

かなり力強い筆使いで豪快な書きっぷりでした。

また、工作では折り紙の玉でミカンやリンゴ、栗などを作り、玉入れのようなことをやったそうです。

「私だけ一つも入らなかった、なんでかなぁー」と言いながらも笑顔でした。

母自身のリハビリはありませんでしたが、フロアの廊下で歩行器の練習をしている人がいて、母はかなり注目している様子でした。

ただ、歩行器に関してはいろいろ想像をしていて、自分がやることに関してはどうも不安があるようでした。

体調は前日と変わらない感じで、足のむくみも変化なく良く寝られたようで元気に話をしてくれました。

母のベッドサイドには、例のミカン、リンゴ、栗が入った紙で作られた籠が置いてありました。

2020年10月 9日 (金)

「たまにはそばもいいね」

2年前の2018年10月9日は晴れた日で最高気温が25℃まで上がるやや暑い日でした。

午後4時前に面会に行くと、この日の母はお気に入りのカーディガンを着ていませんでした。

「暑いの?」と尋ねると「暑い」と母は答えました。

確かに室内はあまりエアコンが効いていない感じがしました。

話をしながらヤクルトと水を3~4口飲み「冷たい水がおいしいね」と言いました。

この日は午前中にリハビリがあり、通常のメニューに加えて最後に横歩きをして怖かったと話していました。

また、お昼には例によって短く切ったそばが出て「おいしかった」と喜んでいました。

以前そばが出た時はあまり嬉しそうではありませんでしたが、この日は「たまにはそばもいいね」と笑顔でした。

前夜も眠る前に足を揉んで、そのためか起床時も足の痛みはなく良く眠れたとのことでした。

ただ、足のむくみは前日と同じくらいあり、少しずつ心配な状況になってきました。

他に気づいたのが、このころは声が力強く感じられ普通に声が出ていて、以前のように息で話をしているようではないということでした。

敬老会のために歌の練習をした効果もあったのかなと思いました。

2020年10月 8日 (木)

元気で大笑い

2年前の2018年10月8日は月曜日、体育の日で休日でした。

この日母は午後に入浴したとのことで、面会時はおやつを食べて丁度トイレに行こうとしていた時でした。

休日で他に行事はなく、午前中はタオル折りをたくさんやったと言っていました。

ウンチも朝から出たとのことで、体調も良さそうで大変元気でした。

声にも力強さが感じられ、話も良くかみ合った気がしました。

入浴後には足にもローションを塗ってもらって、むくみも前日よりは少し良くなっているようでした。

昨夜は寝ていても足の痛みは感じなかったと母は言っていました。

このころ、母のいるフロアで歩行器で歩く練習をしている人がいて、4~5日経過してすっかり早く歩けるようになってきたと話してくれました。

母も興味があるようで、かなり観察しているようでした。

他の話題としては、寝る前に皆がうがいをするのだけど、うがいができない人がいて、くちゅくちゅして、そのまま飲んでしまうのだと。

この日も元気にそういう話をしながら大笑いしていました。

2020年10月 7日 (水)

「今日は何もやらないよ」

2年前の2018年10月7日は日曜日で、母は一日まったりと過ごしたようで「今日は何もやらないよ」と言いました。

「日曜日だからね」と答えると「そうだね」と、少し退屈そうでした。

前日姪が来て、曾孫の写真を見せた時に母が「かわいいね」と言ってくれて嬉しかった、と話していたことを伝えました。

すると母は改めて「かわいいねー」「まだ一人かね?」などと笑顔で言っていました。

体調の方は、この日は明るくなるまでぐっすり寝られて、なかなか好調のようでした。

「朝の6時半に血圧を測りに来るまで寝ていました」とのことでした。

足も痛くないと言うので触ってみると、むくみは前日までと同じくらいの感じでした。

この日は最高気温が32℃の暑い日で、持参した冷水を2~3口美味しそうに飲んでいました。

暑さと寒さが交互に来て、衣服の選択が難しい時季でした。

2020年10月 6日 (火)

「諦めが肝心だよ」

2年前の2018年10月6日はお昼に姪が面会に行ってくれました。

いつものように午後4時に面会に行くと、母は別室で一緒にお昼を食べながら話をしたことを報告してくれました。

その際に曾孫の写真を眼鏡を掛けて見たそうで、はっきり見えて「かわいいね」と感想を一言いました。

次にリハビリの話になり、この朝久しぶりに行って足が少し痛くなったとのことでした。

ただ、昨夜も今朝も足に痛みは感じなかったとも言っていました。

内容は、つま先立ちを3回、次に伝い歩き、最後は歩行器もやりましたと。

その後、リハビリの先生が話に来て、来週からリハビリは週に1~2回に減るので、代わりにフロアで歩行の練習をやりたいとのことでした。

他には2~3日前に入所したおじいさんの話をしてくれました。

そのおじいさんはしきりに帰りたがっているそうですが、「諦めが肝心だよ」と、母が良いアドバイスをくれました。

冗談か本気か、なんとも言えませんが……。

2020年10月 5日 (月)

徐々に体調の不安

2年前の2018年10月5日は小雨の降る肌寒い日で、面会時に母は丁度トイレに入っていました。

この日もリハビリがなく、3日連続で運動をしていないことになりました。

また、前夜寝る前のベッド上で左足が痛くなり、触ってみると固くなっていたとのことでした。

しばらく揉んでいると柔らかくなって、おしっこもよく出て、朝までよく眠れたそうです。

そのためか、この日は頭もフラフラしないし、字もよく見えると話してくれました。

7月に病院から施設に入所して3か月、インシュリンを止めて、その後は診察も受けていませんでした。

施設では血圧が高いと言われて薬を変えたばかりでした。

入所初期のリハビリの集中期間も終わって、回数が減ることになりました。

足のむくみも少しずつ目立ってきました。

ということで、この頃から母の体調を心配する日々が始まりました。

2020年10月 4日 (日)

「きれいなものだね」

母が施設に入所してちょうど3か月、2年前の2018年10月4日は木曜日で、おやつの前に入浴したとのことでした。

午後4時前の面会時には、おやつを食べた後にトイレに行き、手を洗いに行く後姿を見つけました。

この日のおやつはどら焼きみたいな甘いもので、美味しくいただいたということでした。

食事もサンマや納豆という和食を美味しく食べましたと。

ただ、まだウンチは出ていないし、リハビリも今のところ呼ばれていないと言っていました。

この日も空いた時間に作品展に向けた工作を続けていて、草色と黄色の他に今度は藍色が来たので、ちぎって貼ったとのことでした。

「きれいなものだね」と、感想を一言。

また、高橋由伸が巨人の監督を辞めることを伝えると、ラジオで聞いたのかすでに知っていました。

体調のことでは、前夜はラジオも聴かずに朝までぐっすり眠れて、目の見え方も良いと言っていました。

前日話していた薬の変更は、昼に一錠来たので増えたが、朝晩は何錠か来るので変更はわからないとのことでした。

足はお風呂上りにクリームを塗ってもらってスベスベしていましたが、むくみは前日と同じくらいのものがありました。

振り返ってみますと、足のむくみと薬の変更、体調不安の始まりでもありました。

2020年10月 3日 (土)

「運動会は大嫌い」

2年前の2018年10月3日も午後4時前に面会に行きました。

母はいつもの場所にいて、折り紙をちぎって台紙に貼る作業をやっていました。

一緒にいたケアマネが、作品展のために良い作品を作ります、と言っていました。

母の話では、部屋に置いておいた折り鶴は持って行ってくれて、天井につるすか何かで使うかもしれないと言われたとのことでした。

また、この日はリハビリがなかったので、暇な時間はテーブルで寝ていたとも話していました。

そのかわり俳句の時間があり5~6人集まって、栗拾い・柿・運動会などの題材が出たといいます。

母は「運動会はビリだから大嫌いだ」と言ったら、それをヒントに先生が句を作ってくれたとのことでした。

季節のものといえば、食事ではサンマと摺りおろしたナシが出たようだと話してくれました。

健康面ではこのところ、足のむくみが少し気になってきていましたが、この日の朝に採血をした結果により、翌日から薬を変えるといわれたとのことでした。

インシュリンではないようで、おそらく血圧の関係だろうと思いました。

母自身はこの日も元気で、いろいろと話してくれました。

帰りのエレベーターでは工作担当の職員さんと会い「折り鶴を預かりました」と言われました。

私が「まだありますよ」と返すと職員さんは笑っていました。

2020年10月 2日 (金)

姉の面会、楽しそう

2年前の2018年10月2日は火曜日で、姉が面会に来てくれたので一緒に母と話をしました。

この日は午前中にリハビリがあって疲れたのか、昼食後に少し寝てしまったとのことでした。

母はこの日も便通がよく、トイレに行くたびに出ていると言っていました。

施設に入所当初は便秘に苦しみ、座薬を使ったり摘便をしてもらったことを姉に話していました。

私が持参するヤクルトを飲み始めてからは苦しまなくなったとも言いました。

また、ここの食事は美味しいと、前日に出たパン粥のことなどを姉に説明していました。

リハビリについても、いつもの内容を一通りと、この日も頑張ったことを姉に教えていました。

私は毎日のように聞いていることですが、他の人が来ると母はいつも以上に楽しそうに一生懸命に話をしていました。

この日は、朝起きた時から目の見え方がはっきりしていたとのことで、とても元気でした。

帰り際には、鼻の下に一本だけ目立ってきた長いひげをハサミで切ってあげました。

2020年10月 1日 (木)

「私が落ちた時以来だ」

2年前の2018年10月1日は台風一過の晴天の日で、前日は面会をパスしていたので、二日ぶりに午後4時前に面会に行きました。

この日は午前中にリハビリをして、午後に入浴をして丁度おやつを食べたところだとのことでした。

そんな話をしていると看護師さんが来て、明後日に採血をすると言いました。

このところ母の血圧が高めだからとのことで、本人も気にし始めていた頃でした。

夜中に台風が通過して、風の音や窓ガラスが揺れる音がしたはずですが、母は全く知らないと言い、睡眠は良くとれたようでした。

また、この日の食事には久しぶりにパン粥が出たといい、「美味しくいただきました」と喜んでいました。

その他には、お風呂上りに看護師さんに足の爪を切ってもらったとのことでした。

「久しぶりだね、私が落ちた時以来だ」と、自分が骨折した状況を笑顔で話せるようになりました。

午前中のリハビリも好調で、伝い歩きを3往復と歩行器もやって頑張ったと自賛していました。

終わりの方では姿勢が良くなると先生に言われたことも自慢げに話してくれました。

施設に入所しておよそ3か月、リハビリも一番進んで体調も良く、母が最も動けていた時期だったと思います。

« 2020年9月 | トップページ | 2020年11月 »

最近の写真