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2020年9月

2020年9月30日 (水)

「ウチにも一人欲しいね」

母は若いころから腎臓を悪くして、多くの薬を服用していました。

また、70歳を過ぎたころからは糖尿病を患い、食前にはインシュリンの注射を打っていました。

そういう状況から、母はそれほど長生きできるとは考えていなかったようです。

90歳を迎えた時には「90まで生きるとは思わなかった」と話していました。

曾孫と初めて会った時は「まさか曾孫の顔を見られるとは思わなかった」とも言っていました。

その曾孫の子は施設にも2度遊びに来てくれました。

2度目は母が最後の入院をする一か月ほど前で、その時は母が贈った誕生日プレゼントの鉄道模型を持ってきて、母と一緒に遊んでくれました。

母はとても嬉しそうに「カワイイ、カワイイ」としきりに言っていました。

「ウチにも一人欲しいね」そんなことも言っていたことを思い出しました。

2019年10月16日撮影

2020年9月29日 (火)

リハビリでお疲れ

2年前の2018年9月29日は、翌日は台風が接近するという予報の出ていた雨の土曜日でした。

いつもの時間に面会に行くと、母はいつもの位置にいたので肩を叩くと、お疲れだと言いました。

久々にリハビリをして、いつもは2往復の伝い歩きをこの日は3往復したとのことでした。

午前中にリハビリをしたにもかかわらず、まだ疲れていると言っていました。

この日は先生が他の人との掛け持ちで、自分で数えながらやったのだけど、いつもより多めにやってしまったようだとか。

また、最後に歩行器も使ったということでした。

ただ、疲れたけどその後は痛くも痒くもないから大丈夫だと、元気なことをアピールしていました。

この日は天気がうっとうしいし、午後は何もしていないので、ボーッとしてしまうようでした。

着替えの時に足を見てみると、少しむくみが進んだようで、本人も立った時に少し厚みを感じると言っていました。

また、目の見え方があまりよくなく、立ち上がりがふらつくので血圧の薬を2つ増やしたと、母が話してくれました。

このあたりのことは施設に確認が必要だな、と思いました。

2020年9月28日 (月)

「まあ、いい天気」

2年前の2018年9月28日も午後4時前に面会に行きました。

母はいつもの位置にいたので、向かいの鏡に挨拶をすると気が付いてくれました。

この日もウンチがゆるくてたくさん出ると、あいさつ代わりに言ってきました。

また、今日もまだリハビリには呼ばれていないとのことで、2日続けてお休みのようでした。

リハビリがなくて他に何かやったのか尋ねると、タオル折りを少しやったが、皆が避難訓練とかでいなくなったと話してくれました。

他には昼食にそうめんが出て、例によって短く切ってあるのでスプーンで食べてことを教えてくれました。

前日、厚手の肌着を着せたためこの日は暑いようで持参したヤクルトと水を飲んで「水がおいしい」と言っていました。

着替えのために部屋に向かうと、部屋の外まで西日が差して長く伸びていました。

部屋に入って窓から外を見た母は「まあ、いい天気」と感動の声を上げていました。

足が少しむくんでいることと、頭髪がかなり伸びてきたことが、少し気になりました。

この日は、体調は良さそうでしたが、少し退屈しているかなという様子の母でした。

2020年9月27日 (日)

「黒くないのよ」

2年前の2018年9月27日も午後4時ごろに面会に行きました。

母はいつもの位置にいて、まったりと過ごしているように見えました。

近づいていくと職員さんが話しかけてきて「事故というほどではないですが」と言いました。

母の方を見ると、左手の甲に絆創膏が貼ってありました。

流しで何かにぶつけたようで、少し出血したとのことでしたが、ケガは大したことはなかったようです。

この日はリハビリはなく、朝、歌を歌っているときにお風呂に呼ばれて入浴をしたそうです。

午後はテーブルでうたた寝をしたらしく、あまりよく覚えていないと言っていました。

前日は、よくウンチが出ると話していましたが、この日もトイレに行くたびに出るとのことでした。

私が「そんなによく出ると黒くないでしょ」と尋ねると母は「黒くないのよ」と答えてくれました。

ただ、そう言いながらも「いい色でもない、グレーだ」と笑わせてくれました。

母はよく便の色が黒いと気にしていましたから、便の出が良く色も良いことは嬉しいようでした。

このころは涼しくなってきて、よく眠れているようで、快食、快眠、快便の三拍子が揃い、母はとても元気でした。

2020年9月26日 (土)

初めての横歩き

2年前の2018年9月26日も午後4時ごろに面会に行きました。

母はいつもの位置に座っていて、後ろから向かいの鏡に向かって手を振ると気付いてくれました。

この日は機嫌が良さそうでした。

聞いてみると、トイレに行くたびにウンチが出るとのことでした。

私が「食べる以上には出ないから大丈夫だよ」と言うと、納得したのか笑っていました。

どちらかというと心配症の母は、ウチにいるときも血圧、血糖値と便通はいつも気にしていました。

便秘も心配しますが、出すぎもそれなりに心配のようでした。

隣のテーブルでは先日母が話していた、折り紙を切って板に貼る作業をしていました。

母も午前中にはその作業をしていたとのことでした。

また、朝一にリハビリがあって、この日は初めて横歩きをして怖かったと話していました。

食事のことでは納豆が出たと報告してくれました。

この日も元気でしたが、着替えの時に見た足のむくみが少し気になりました。

2020年9月25日 (金)

不思議なものを食べた

2年前の2018年9月25日の面会は午後3時半頃になりました。

いつもの場所でまったりとしていたので、この日も体調が今一なのかと心配しました。

母に話を聞いてみると、朝、血圧を測定して看護師さんに「いいですね」と言われました、と。

また、リハビリも朝一であって、その前にウンチが出てほっとしたとのことでした。

そのリハビリも好調で、いつものように歩行器を使って歩いたそうです。

曾孫の写真が送られてきたので見せてあげると、早速ハズキルーペを掛けてじっくりと見ていました。

その他に1歳の誕生日を前に、つかまり立ちしている動画も見せると喜んでくれました。

やはり動画の方が動きがあるだけ母の目にも見やすいようで、楽しそうに見つめていました。

また、夜は良く眠れたが、このところ朝は寒く感じるとのことでした。

食事には、よく分からない不思議なものが出たが、食べてみたら美味しかったと笑っていました。

美味しく食べられれば体調も良いのでしょう。

この日も快眠、快食、快便とのことで安心しました。

2020年9月24日 (木)

彼岸花

2年前の2018年9月24日も午後4時ごろに面会に行きました。

この日はいつもの位置に一人でポツンといたので、前日に続いて元気がないのかと心配しながら声を掛けました。

聞いてみると、血圧と体温の測定も一回でOKが出て、朝一で入浴できたとのことで割と元気でした。

ただ、相変わらず便通がないので落ち着かないように見えました。

また、昨夜の睡眠中に足を掻いたようですごく痛かったのが、入浴後にクリームを塗ってもらって今は良くなったと笑顔でした。

先日の敬老会が終わって一週間が経過して、以前より暇にしている時間が多くなったとのことでした。

この日の午後もこれといってすることもなく手持無沙汰だったとのことで、また折り鶴でも持って行ってあげようかな、と思いました。

施設に向かう道すがら撮影した彼岸花の写真を見せたところ、ハズキルーペを掛けてじっと見つめて「良く見える」と喜んでくれました。

2020年9月23日 (水)

体調不良?

2年前の2018年9月23日は日曜日で、母はまったりと過ごしていたようでした。

ただ顔を合わせると、何か具合が悪いと言い、職員さんと一緒にトイレに行きました。

着替えをタンスに仕舞いながら待っていると、やはり出なかったと言いながら戻ってきました。

昨日、今日と出ないので気になっているようでした。

この日は朝から目の見え方が良くなくて、何度か血圧を測ったとのことでした。

聞いてみると、同室のおばあさんがうるさくて昨夜はあまり眠れなかったとか。

寝不足と便秘で体調が今一つのようでした。

前日までよりも足にもむくみがあり、立ち上がると分かるくらいだと言っていました。

着替えをするために部屋に入ると、西日がまぶしく差し込んでいて、母は「明るくてよく見える」と言い出しました。

朝方は天気も良くなく薄暗かったことで、気分もすぐれなかったのかもしれません。

着替えの途中で見ると、額の傷跡もほとんど消えていました。

着替えが終わると、母は「着替えたから暖かい」と喜んでいました。

日曜日なのであまり動かなかったため、からだが暖まらなかったことも体調不良の原因だったのかもしれません。

2020年9月22日 (火)

「背中にはシワがないね」

今から振り返ると、2年前の今頃がリハビリも進んで一番元気だったような気がします。

2018年9月22日の面会時は、午前中にリハビリをやって疲れたと言っていました。

このころは毎日のように歩行器も使って頑張っているようで、この日は往復した帰りは、かなりまっすぐに歩けたと自賛していました。

そのためか午後は疲れて珍しくテーブルで寝ていたら、工作が始まったとのことです。

折り紙をちぎって台紙に貼る作業だったということですが、何に使うのかよく分からないので適当に貼ったと言っていました。

また、先日の敬老会のために歌の練習をしたためか、この日も声がよく出ているように思いました。

力強い声でたくさん話をしてくれました。

最後に部屋で着替えをした時に、私が「背中にはシワがないね」と言うと「ウン」と自慢げに笑顔で答えてくれました。

母はふっくらとした体形で、元々あまりシワがありませんでしたが、さすがに80代後半から場所によっては少しずつシワも出てきました。

本人も気になっていたようで、背中にはまだないことを教えると喜んでいました。

足のむくみもほとんど無く、母は心身ともに絶好調という感じでした。

2020年9月21日 (月)

「あっ、そうだ入った」

2年前の2018年9月21日も午後4時ごろに面会に行きました。

いつもの位置に母は座っていました。

ちょうど今、リハビリから戻ってきたところだとのことでした。

この日は施設で誕生会があり、今月生まれの人が3人いてケーキとコーヒーでお祝いをしましたと。

その後リハビリに行く前にトイレに行ったら、ウンチがたくさん出て真っ黒だったと言います。

そこで持参したヤクルトを飲ませると美味しそうに飲んでいました。

前日と帽子や服が違うので「お風呂入ったの?」と尋ねると「あっ、そうだ入った」と、思い出したように言いました。

午前中に入ったので、すっかり忘れていたようですが、ついでにお風呂の入り方を説明してくれました。

足から入って、浮くような感じで半身浴をしているとのことでした。

このころは血圧が高いと言われることも時々あり、この日の目の見え方も今一つだったので、お風呂はどうかなと心配だったと言っていました。

それでも問題なく入浴でき、入浴後は丁寧に保湿クリームを全身に塗ってもらって気持ちが良かったと笑顔で話してくれました。

2020年9月20日 (日)

「シワが増えると年寄りに見える」

2年前の2018年9月20日、午後4時ごろに面会に行くと、いつもの位置でまったりと寛いでいました。

この日は朝一でリハビリをやって疲れたとのことでした。

いつものメニューに加えて歩行器も使って歩いたが、膝の裏も痛くなく調子が良かったとか。

リハビリ後、お昼を食べてトイレに行ったら、少し気張っただけでウンチがドッサリ出ましたと。

それを確認した職員さんが「たくさん出たね。今日は赤飯炊かなきゃ」と言っていたそうです。

快食、快便でこの日も体調に問題はありませんでした。

また、この日は初めての先生が来て俳句をやったとのことでした。

名月の中にウサギがいると言ったら、それをもとに先生が一句作ってくれたそうです。

最後に着替えながら足の状態をチェックすると、むくみはほとんどなく靴がゆるいと言いました。

確かに足の甲もむくみに代わってシワが出てきていました。

母は「シワが増えると年寄りに見られるからイヤだ」と笑っていました。

2020年9月19日 (土)

西日が差し込む部屋で

2年前の2018年9月19日も午後4時ごろに面会に行きました。

母はいつもの位置に座っていたので、後ろから向かいの大きな鏡に向かって手を振ると、気が付いたようでした。

この日は午前中一番にリハビリがあって、中3日空いていたので頑張ったとのことでした。

歩行器はやりませんでしたが、手すりの伝い歩きを2往復して、背筋を伸ばして歩いたら先生が手を叩いて喜んでくれたそうです。

また、空いた時間に間違い探しをやった時に、眼鏡と拡大鏡を使っていたら「すごいわねぇ」と言われたとか。

母は着物の柄が違っていたように思うけど、答えを教えてくれなかったと言っていました。

他には「今日は2度目のパン粥が出て、美味しかった」「リハビリをやったから足も軽い」などと話してくれました。

ところで、この施設の窓は西向きのものが多いので、この日のように晴れた日は室内も暑くなりがちでした。

母も暑く感じていたようで、持参した冷水を美味しそうに2~3口飲みました。

着替えのために母のベッドのところへ行くと、開け放たれた窓から、ベッドからその手前の床まで西日が入ってきていました。

この半年間、色々なことがありましたが『もうそんな時季になったのだな』と改めて思ったものでした。

このころが母が最も明るく楽しく過ごした時期でもあったように思います。

2020年9月18日 (金)

「昨日は楽しかった」

2年前の2018年9月18日は、姉と二人で面会に行きました。

母の話ではこの日はリハビリはなく、前日の月曜日に敬老会のために入らなかったお風呂には、朝一で入ったとのことでした。

この日の入浴前の血圧の測定は1回だけだったということでした。

入浴後には看護師さんに、足や背中にクリームを塗ってもらい「足のむくみもありませんね」と言われて、良かったと話していました。

持参したヤクルトを飲ませていると、姉が「ウンチ出たの?」と聞きました。

今朝出て、先ほどもたくさん出た上に、おやつも美味しかったというので体調はとても良さそうでした。

座薬を使わないで出たのが良かったと、ホッとしていました。

話題は前日の敬老会のことになり「昨日は楽しかった」と、しみじみ振り返っていました。

敬老会の時に、頭に飾りを付けたらみんなに「カワイイ」と言われたことも教えてくれました。

また、曾孫がもうすぐ1歳の誕生日なので「カタログギフトでも送ろうか?」と言うと「そうだね」と答えてくれました。

母はその時、自分のことを「昭和2年生まれは覚えているけど、年齢が分からない」と言いました。

「90」と教えると「もう90代なの」と自分のことながら驚いていました。

この日の母は、声もいつもより元気な感じで、たくさん話をしてくれました。

2020年9月17日 (木)

一番うれしい敬老の日

2年前の2018年9月17日は施設で敬老会が催されました。

開会予定時間の少し前に行くと、皆さんが並んで『青い山脈』を歌っていました。

歌い終わったところで母に「来ましたよ」と挨拶をしました。

その時、孫娘が到着して、母の隣に座ってもらうことになりました。

まず記念年の人の表彰があり、白寿、卒寿、米寿の方が一人ずついました。

母はこの年で91歳になりますから残念でしたが、よくこの年まで元気でいてくれました。

その後は職員さんの歌などがあり、最後に皆で『青い山脈』と『見上げてごらん夜の星を』を歌って、終わりました。

結構時間をかけて振り付けを練習したことで、母も楽しそうに歌って踊っていました。

練習では緊張すると話していた母でしたが、本当に楽しそうでした。

私も、骨折や昏睡状態から数か月でここまで回復した母の姿を見て感無量でした。

母にとってもおそらく、一番うれしい敬老の日になったのではないかと思います。

2018年9月17日撮影

2020年9月16日 (水)

敬老会前日

2年前の2018年9月16日、この日は施設の建物が午後2時から4時まで停電でした。

そのため10分遅れて行くと、母はいつもの位置に座っていて私の顔を見るなり「今日もまだ出ない」と、いきなりウンチの話でした。

「明日のことで緊張して出ないのでは?」と言うと「そうかもしれない」と笑っていました。

食事がおいしいと言っていましたし、苦しいわけでもないようなので、それほど心配はなさそうでしたが。

この日も敬老会の練習をしたとのことで、いよいよ明日に迫ってだいぶ緊張してきたようでした。

今朝、ウチのポストに入っていた町会からの敬老のお祝いを見せました。

500円分のクオカードとお祝いの言葉が封筒に入っていました。

母はハズキルーペと拡大鏡を合わせて使ってお祝い書を読み始めました。

よく見えているようで、途中までは声を出して元気に読んでいました。

2018年9月16日撮影

2020年9月15日 (火)

「大したことはやらないよ」

2年前の2018年9月15日、この日も午後4時前に面会に行くと母はいつもの場所にいましたが、少しお疲れ気味に見えました。

話を聞いてみると「午前中から馬力をかけた」とのことでした。

午前中にリハビリがあって、明日と明後日とリハビリがないと知ったので、頑張って歩行器も2往復したのだと言っていました。

そのためか、お昼ご飯がおいしくて完食したとも話してくれました。

持参した冷水を2~3口飲み、ベッドサイドでも「飲みたいなと思うことがある」と口にしていました。

また、明後日の敬老会のための練習で『青い山脈』と『見上げてごらん夜の星を』の2曲を練習しているとのことでした。

敬老会には孫娘が見に来てくれるとのことで、とても気になっているようでした。

「大したことはやらないよ」と言いながら、既にいくらか緊張気味に見えました。

2020年9月14日 (月)

「今日うどんが出たんだよ」

2年前の2018年9月14日、この日も夕方に面会に行きました。

母はこの日もいつもの位置に座っていて、広間のテレビには大相撲が映っていましたが、見えない位置にいました。

職員さんと遠藤が弱いという話をしたようで、今日は妙義龍との対戦だと教えると「まあ大変」とお気に入りの両力士の対戦に困惑していました。

この日は午前中にリハビリに行き、しっかりやったので疲れたとのことでした。

手すりの伝い歩きを2往復して、歩行器も使ったが、行きは良かったけど帰りは不安だったと話してくれました。

またこの日は、昼食後に昼寝をしてぐっすり寝たというので、少しぼんやりしている感じに見えました。

そんな中で、突然「今日うどんが出たんだよ」と食事の話。

うどんは短く切ってあり、スプーンで食べたけど、そんなにおいしくなかったと。

でも出汁がきいていたので、おつゆを全部飲み肉もあって、これは美味しかったと喜んでいました。

他には、いつもの黒っぽい葉っぱみたいなものがあったとか。

少しお疲れのような中で、いつもと変わらずに食事のことを一生懸命に話をしてくれる母でした。

2020年9月13日 (日)

「二人で抱き合って泣いていてもしょうがない」

2年前の2018年9月13日も夕方に面会に行きました。

この日は午前中に入浴して、午後リハビリをしてからおやつを食べて、まったりしていたところでした。

おやつが美味しかったことと、リハビリでは手すりの伝い歩きを意地で2回往復したことを話してくれました。

リハビリでは歩行器もやったとのことでした。

昨日は夜もウンチが出たが、その時も柔らかかったと。

また、三日前に頭にケガをしたこともあって、寝るときに「立っちゃダメだよ」と念押しされたと笑っていました。

今朝はぐっすり寝たので目がよく見えていると言うことでした。

ただ、職員さんが力士の遠藤の写真を見せてくれたのでハズキルーペを使って見たが、よく見えなかったと。

それでもお相撲さんだということは分かったと言っていました。

この日の午前中に私が叔母のお見舞いに行ったことを伝えると「人相変わったでしょ?」と母が言いました。

どうも、現実よりもかなり悪い状況を想像していたようでした。

私が叔母に「母も頑張っているから頑張ってね」と話したことを伝えると、母は笑顔で頷いていました。

「面会行く?」と尋ねると「行かない」と答えました。

「二人で抱き合って泣いていてもしょうがない」と笑っていました。

2020年9月12日 (土)

元気がない

2年前の2018年9月12日、面会時の母は少し元気がないように見えました。

事情を聞いてみると、軟らかいウンチが4回も出たと言いました。

3回目に少し漏らしたようで、そのために気落ちしていたような感じでした。

お腹が張っているわけではないが、トイレに行くたびに毎回出そうな気がすると。

それでも食事は全部おいしくいただいているというので、それほど問題はなさそうでしたが。

ただ、前夜蒸し暑くてあまりよく眠れずに、そのためか目もあまりよく見えないとか。

また、この日はリハビリがなく、ずっと座っているので足が痛いとも話していました。

施設に入所以来、元気で明るい日が多かった母でしたが、この日は体調を気にしているためか少し様子が違っていました。

この後も入浴やリハビリがなく、ほとんどじっとしている日は、元気がなくボーッとしていることがよくありました。

2020年9月11日 (金)

「かわいいねー」

2年前の2018年9月11日、この日はいつもの時間に姉と一緒に面会に行きました。

丁度テレビで大相撲の土俵入りをやっていましたが、「今日はあまりよく見えない」と言っていました。

ただ体調は良さそうで、この日は午前中にリハビリがあり、結構頑張ったと自画自賛していました。

食事も全部おいしくいただきました、と笑顔でした。

ウンチも午前中に痛くない軟らかいものが出たが、いつものように黒っぽいと話していました。

また、17日に予定されている敬老会に孫娘が来てくれることを伝えました。

その孫娘がもうすぐ1歳になる長男の動画を送ってくれたので、スマホの画面で見せてあげました。

「かわいいねー」「動くのはいいね」「元気で結構でございます」「また、見たいですね」

などと、ハズキルーペを掛けてじっくりと見て楽しそうでした。

この曾孫が生後三か月の時、この前年の2017年12月にウチに来て会った時のことも母はよく覚えていました。

「おとなしく私のベッドで寝ていたね」懐かしそうに振り返っていました。

2020年9月10日 (木)

「以後気をつけます」

2年前の2018年9月10日、いつものように午後4時ごろ面会に行きました。

いつもの場所に座っていたので近づくと、職員さんが椅子を持ってきてくれたので、母の隣に座りました。

職員さんによると、今日は事故があったので、その説明をしたいとのこと。

朝6時半ごろ、母が自分でタンスの上の衣類を取ろうとして頭をタンスにぶつけたとのことでした。

見てみると青いこぶができていましたが、ケガ自体はそれほど大したことはなさそうでした。

ただ、現場では事故扱いになるとのことで、少し大げさに扱われている感じがしました。

母も自分のケガよりも、担当者が責任を問われることをとても心配していました。

リハビリに行ったら、すでにリハビリの先生も事故のことを知っていたと笑っていました。

この日は午前中にリハビリをして、午後はお風呂と忙しく過ごしていて、体調は問題ないとのことでした。

結局、かなり体力にも自信がついて、ちょっとしたことは一人で出来そうな気がしてきたために、無理してケガをしてしまったようでした。

「これからは皆さんにお任せしてね」と私が言うと「分かりました。以後気をつけます」と苦笑いする母でした。

2018年9月10日撮影

2020年9月 9日 (水)

大相撲秋場所初日

2年前の2018年9月9日、この日もいつもと同じように午後4時ごろに面会に行きました。

ところが、いつもの場所に母の姿は見えず少しの間探していました。

「お相撲を見ていますよ」職員さんが教えてくれたので、テレビの方を見てみると珍しく真正面で土俵入りを見ていました。

これまでは食堂の大きなテレビには、ほとんど興味を示していなかったので意外でした。

尋ねてみると、おやつを食べて休んでいると拍子木の音がしたので、移動してテレビを見ていたのだとのことでした。

このところ職員さんとよく相撲の話をしていたので、楽しみにしていたのかもしれません。

何にでも興味を持ってくれるのは良いことだと思い、とても嬉しかったことを覚えています。

この日は日曜日で、リハビリもなく暇な時間が多かったようでした。

それでも時間のある時には、来る敬老会のために何曲か歌を練習していると言っていました。

ただ、『青い山脈』以外は曲名を思い出せないとのことでした。

この日も体調は良さそうで、帰りのエレベーター前では職員さんと一緒に手を振って見送ってくれました。

2020年9月 8日 (火)

愛用のラジオ

2年前の2018年9月8日は土曜日で、母はリハビリもなくゆっくり過ごしていたようでした。

午前中はまったりと過ごし、午後には近々予定されている敬老会のための出し物の練習をしたということでした。

『青い山脈』を歌いながら紐の付いた棒を振ったり、他にも何曲か歌う練習をしたと話してくれました。

この日はハズキルーペを使って歌詞を見てみたら結構見えた上に、職員さんから「似合うね」と言われたと喜んでいました。

また、明日から相撲が始まることを職員さんに教えてもらったとのことでした。

その時母は、「新聞もテレビも見ないからバカになるかな?」と思ったと話していました。

このころの母の情報源は、専ら愛用のラジオでしたから。

そういえば、いつのころからか母は、ラジオを聴きながら寝るようになりました。

そのため、2~3日に一度寝る前にラジオの電池を替えるのが私の仕事になりました。

 

2020年9月 7日 (月)

「あなたは女神だ」

2年前の2018年9月7日、この日もいつものように午後4時前に面会に行きました。

この日もいつもと同じ位置に座っていて、トイレに行って帰ってきたところだとのことでした。

昨日は出なかったのが、今はそれなりに出て嬉しかったので「あなたは女神だ」と職員さんに行ったら喜んでくれたとか。

また、リハビリでは犬が乗った歩行器を使って歩いていたら、他の先生も見に来て手を叩いていたので、緊張してしまったと笑っていました。

他にこの日は、棒の先にヒモが付いたものを振りながら『青い山脈』などを歌ったとのことでした。

この日も忙しく過ごしたようで、それらのことを楽しそうに一生懸命、話してくれました。

明るく元気な母との話を終えて施設を出た時、空を見上げると秋の気配が広がっていました。

母の骨折入院から5か月ほど、ほぼ毎日通っている場所でしたが、見慣れた風景にも季節の移り変わりを感じました。

母の体調も安定していて元気なので、毎日の面会も楽しく、私の心にも少し余裕ができた時期でした。

2020年9月 6日 (日)

「あき」「とんぼ」

2年前の2018年9月6日は木曜日で、母が入浴する予定の曜日だったので少し遅めに面会に行ってみました。

行ってみると、母はいつもの場所でおやつを食べているところでした。

やはり少し前までお風呂に行っていて、おやつが遅くなったとのことでした。

母がおやつを食べている間、9月3日に書いたという習字を見てみました。

前日に母が「恥ずかしくて見られない」と言っていた作品です。

「あき」「とんぼ」の2枚が壁に貼ってありました。

確かに少し筆が乱れた感じはありますが、借りた筆で急に書いたものでもあって、それは仕方のないところでしょう。

母に「少し筆が乱れた?」と尋ねると「急いで書いたからね」と言っていました。

母としては、同じ習字をするにしても、もっと腰を落ち着けてじっくり書きたいようでしたが、施設ではなかなかそうもいかないようでした。

それと後になって分かったことですが、もう一つ落ち着いて書けない理由がありました。

そのことについては機会があれば改めて書いてみたいと思いますが、本人は不満でも母の作品は、2か月前まで入院していた人が久しぶりに書いたものとしては良い出来栄えだと思いますが、どうでしょうか?




2020年9月 5日 (土)

『お粥パン』

2年前の2018年9月5日、この日もいつものように夕方に面会に行きました。

前日は台風の接近で面会を止めたので2日ぶりに会いましたが、本人が言うには、あまり元気がないとのことでした。

それでも話し始めると、いつもと同じようにたくさん話をしてくれました。

この日は朝食に『お粥パン』が出て、これがすごくおいしかったと喜んでいました。

これはもしかすると先日の会議で聞いた、牛乳をかけたパンのことかもしれません。

また、朝食後に横になっていたら便意があり、トイレに連れて行ってもらったら大量に出たということでした。

2日ほど出ていなかったので、お腹が軟らかくなって気持ちいいと笑顔で話してくれました。

先日書いた習字の作品を貼ったのだけど、本人としては恥ずかしくて見られないとのことでした。

久しぶりに突然書かされる上に、貸してくれる筆も良くないと、かなりご不満の様子でした。

結局、色々元気に話してくれた最後に「今日のご飯は美味しかった」と、あらためて言っていました。

パン粥の他に玉子もおいしかったと満足そうでした。

2020年9月 4日 (金)

答えの出ない問い

母の第二の人生は、それなりに幸せだったと私は思います。

本人がどう思っていたかは、今となっては分かりませんが。

介護される立場になると、自分に関することを誰かが決めてしまう場合があります。

逆に言いますと、多くの場合家族が決めさせられる立場になります。

第二の人生の母に関しては、私がそのほとんどを決めることになりました。

その結果は概ね良い方向に行ったと思っていますが、それでも未だに他の道があったのではないかと思う部分もあります。

その都度ベターなものを選ぼうとしてきたわけですが、結局それがベストだったのかどうか、という答えの出ない問いをずっと続けている感じでしょうか。

例えば、母は最後の一年、心不全で食事を制限されたりしたことがありました。

最後の一年になるのであれば、好きなものを好きなように食べていたらどうだったのか、ということもその問いの一つです。

2020年9月 3日 (木)

多忙な一日

2年前の2018年9月3日は、母にとって多忙な一日でした。

夕方に面会に行くと、いつもの位置でおやつを食べていました。

お風呂に行っていて、おやつが遅くなったということでした。

この日も便秘が気になって、座薬を使って少し出たと教えてくれました。

この日は朝食後に久しぶりに書道をやったそうですが、何を書いたかは忘れたとのことでした。

2枚書いたようですが、眼鏡を掛けずにヤマカンで書いたと話していました。

また、午前中にはリハビリもあったとのことでした。

午後には工作をやって、お花を作ったりしたとか。

他には空いた時間にタオル折りもやって、爪切りもしてもらったそうでした。

この日は月曜日ということもあり、さまざまな行事が重なって忙しかったようです。

着替えの時の車椅子とベッドの移動もスムーズでした。

「足を折る前と変わらないね」と私が言うと、まんざらでもなさそうな笑顔を見せてくれました。

2018年9月3日撮影

2020年9月 2日 (水)

「出たよー」

介護が必要な高齢者と一口に言っても状況は人それぞれです。

要介護1の母をウチで面倒を見ていた時に必要だったのは食事の用意くらいでした。

骨折後に要介護4になった母にはトイレの介助も必要になりました。

母は「男性の職員さんにトイレの世話をされるのは最初は恥ずかしかった」と話していました。

そういう問題とともに高齢者になりますと、なかなか排泄がスムーズにいかなくなります。

母も若いころは毎日快便だったようですが、晩年はそうもいかなくなり、かなり気にすることが多くなりました。

2018年9月2日に面会に行った時も、会うなり「出ないのよ」と言いました。

この日は座薬を入れたらしいのですが、それでもなかなか出ないので気にしていたようでした。

ただ、尋ねてみるとお腹を押しても痛くないし、食事もおいしく食べたというので、それほど問題はなさそうでした。

この日も挨拶代わりに便通のことを報告してくれたように、当時の心身ともに好調な母の関心事の一つは「出す」ことでした。

そのため、このころは面会時に「ウンチ出た?」と、よく母に尋ねたものでした。

この日と違って、よく出た時は「出たよー」と元気良く母は答えてくれたものでした。

2020年9月 1日 (火)

「おいしいものばっかりよ」

母の施設での生活も2か月を過ぎようという頃、母の体調はとても良好でした。

2018年9月1日も夕方に面会に行くと、いつも懐メロを聞いている人と一緒にいました。

おやつを食べてトイレに行き、手を洗ったついでに音楽を聴いていたということでした。

この日は午前中にラジオ体操をしていると、「リハビリをやります」と呼ばれたと。

リハビリはいつもの内容の他に初めて、背筋を伸ばす運動をやったと話してくれました。

また今日もご飯が美味しく、特に卵焼きが美味しかったと、かなりお気に入りのようでした。

「おいしいものばっかりよ」とご機嫌で、食事の話が止まりませんでした。

職員の方とも相撲の話で盛り上がったとのことで、もうすぐ始まる大相撲を楽しみにしていました。

この日も心身ともに好調で、何を話していても笑顔でした。

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