横向きの寝姿
母は腰を痛めてから、横向きにしか寝なくなりました。
80歳を少し超えたころからだったと思います。
いつも壁を背にしていましたから、家で寝るときは必ず右を下にしていました。
ただ82~84歳のころ、よく一緒に温泉に行っていましたが、その時はいびきををかいていることがありました。
そのような、いびきをかいているときは必ず仰向けに寝ていました。
温泉に入って疲れると、ぐっすり眠るので横向き以外でも寝ていたようです。
逆に言うと横向きにしか寝ないということは、深くは眠っていないことの証明のようなものでした。
そのためか母は、朝は調子の悪いことが多いようで、血糖値や血圧を慌てて測ることがよくありました。
ある時、ケアマネージャーに母は横向きに寝て寝返りを打たない、と話すと「知らないうちに寝返りしているものです」と言っていました。
そう考えるのが当然のことだと思います。
それでも、ずっと一緒にいる私は、夜中に寝姿を見に行くことも何度もありましたが、逆を向いて寝ている姿を見たことはありません。
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