マグロの刺身
昨日も書いた通り、母は食卓に並んだ料理は残さず食べるのが習慣になっていました。
家で生活していた時に、私が「こんなに食べるかな?」と思うほどの料理を並べても「少し食べすぎたかな」と言いながら、全てを食べていた母の姿を思い出します。
それだけ食べることが好きで、おそらくそのために年齢の割に元気だったのだと思います。
その母が心不全と診断されてから食事制限されました。
その後、1年ほど生きている間に塩分不足を起こしたり、栄養不足のような状況もありました。
そのため私は、母が食事制限をされなければ、どうだったのだろうと考えるわけです。
多少最期が早まっても、好きなものを好きなように食べた方が、本人にとって良かったのではないかとも思います。
少なくとも制限がなければ、気分的にも楽で美味しく食べられますから、かえって長生きしたのではないかなどとも考えてしまいます。
最後まで母は、施設では食べられないマグロの刺身を食べたがっていました。
何とか食べさせてあげたかったなと、今でも思います。
« 全て平らげる | トップページ | 子供たちとの交流 »
「母の思い出」カテゴリの記事
- 絶筆『光』(2023.12.07)
- 「大丈夫」もしくは「ありがとう」(2023.12.06)
- 安定の2日間(2023.12.05)
- 『また退院できるかな』(2023.12.04)
« 全て平らげる | トップページ | 子供たちとの交流 »
コメント