全て平らげる
母は昭和2年の生まれです。
いわゆる青春時代は戦中・戦後に当たるので、大変な経験も数多かったことと思います。
そういった戦中派というような人々は、事細かに戦争についての話をすることは好まなかったような気がします。
それでも母の習慣の中に、戦争の影響を見たと思うことがありました。
それは母が食事を残すということが、ほとんどなかったことです。
おそらく母の世代では、食卓に並んだものは全て食べることが当然だと考える人がほとんどだと思われます。
私の小さいころでも、食事を残すことはもったいないと言われていましたから。
そのためか母は90歳を過ぎても、出されたものは全て食べるというつもりで食べていたようでした。
また、施設入所後も食事は足りないと言うこともあるほどで、全て食べていたように思います。
そんな中で2018年11月に母は入院して、心不全と診断されました。
その後は食事を制限されることも度々あって、食事の質や量について母が不満を言うこともありました。
持病の悪化を防ぐために食事制限をすることは理解できますが、結局、母は1年後に心不全で亡くなりました。
結果論ですが、食事に関しては制限をしないで、好きなものを好きなだけ食べてもらいたかったと思う気持ちが今でもあります。
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