「初めて食べた」
家で母を介護している時期、母は毎食前にインシュリンの注射をしていました。インシュリンを打っていると怖いのが低血糖です。
寝ている間に低血糖を起こさないように夕食前は少なめに打ち、昼食前はおやつを食べることを前提にやや多めに打っていました。
大体時間を決めて、3時頃におやつを食べていたわけです。和菓子、洋菓子、果物などいろいろと食べました。
糖尿病なので控えていましたが、母はもともと甘いものが好きだったようです。なんでもおいしそうに食べてくれました。
ある時、コンビニで買ってきたティラミスを出しました。それを食べた母は「おいしい。こんなの初めて食べた」と言いました。
実際は3日前にも食べているのですが、母は時々この「初めて食べた」という言葉を使いました。
あまり大げさなことを言わない母にとって、この言葉は最大級の賛辞だったのだと思います。
今風に言えば「めっちゃおいしい」ということでしょうか。
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