大阪府民の判断は?
今年の4月に東京都知事選挙が行われました。
結果はご存じの通り石原慎太郎氏が3選を果たし、私も都民として他の道府県に住むアンチ石原の皆様に対して申し訳ない気持ちで一杯です。
さて、大阪府知事選挙が来年の1月27日に予定されています。
おそらく、それに関係しているのでしょう、太田知事のスキャンダル?がここにきて報道されています。
このブログでも11月12日の記事税金のキックバックで取り上げましたが、昨日、今日の新聞ではより詳細な情報が出てきています。
太田・大阪府知事:謝礼問題 飲食会出席は「公務」 「職員動員せず」も虚偽
大阪府の太田房江知事(56)が、府の公共工事入札参加資格業者を含む中小企業の経営者らが組織する「関西企業経営懇談会」(関企懇)の飲食会に過去5年間に計11回参加し、知事が「講師謝礼」名目で計981万円を受け取っていた問題で、府は知事の飲食会出席を「公務」と位置付け、府職員に勤務時間内に公務として受付などを手伝わせていたことが分かった。山田信治・知事秘書(特別職)は当初、記者会見で「公務とはいえない」と説明していたが、秘書室は13日、説明を一変した。
また太田知事は7日の定例会見で職員動員について「今はしていません」と説明していたが、会見直前の会合でも職員が手伝っており、虚偽説明だったことが判明した。公務での高額謝礼と虚偽説明の両面で知事のモラルが問われそうだ。
飲食会は03年4月~07年9月、大阪市内のホテルで計11回あった。府によると、少なくとも9回について府職員2~3人が毎回約2時間、受付や資料配布を手伝ったことが確認できた。うち4回は職員が年次有給休暇をとって手伝い、残り5回は勤務時間中だった。【岩崎日出雄、鮎川耕史】
[2007年11月14日 毎日新聞]
昨日の新聞記事ですが、知事は当初、「公務ではない」と説明していたようです。
その後、それを「公務である」と変更したということです。
勤務時間中の職員が手伝っていたのですから、公務としないとまずいでしょう。
本日の新聞には、また新しい事実が載っています。
太田・大阪府知事:謝礼問題 副知事らも飲食 知事に同行、毎回無料
大阪府の太田房江知事(56)が、府の公共工事入札参加資格業者を含む企業の経営者らが主催する飲食会に出席し、高額謝礼を受け取っていた問題で、この飲食会に副知事ら府の最高幹部が毎回参加し、無料で飲食していたことが分かった。副知事3人と出納長、知事秘書の特別職5人が勢ぞろいすることも多かった。
飲食会は、「関西企業経営懇談会」が03年4月~07年9月、大阪市内で計11回開催。知事はすべてに「公務」として出席し、計981万円の謝礼を受け取った。
府によると、04年以降の9回のうち8回に3人の副知事全員が出席(1回は1人が欠席)したほか、出納長も6回、知事公室長と次長、秘書課長も4回出席。府幹部らは参加費を払わなかった。
三輪和夫副知事は「知事が府政の情報発信を行うことは公務であり、私たちの出席も公務の補助」とのコメントを出した。【岩崎日出雄】
[2007年11月15日 毎日新聞]
会合には府の最高幹部が毎回参加していました。
副知事は全員がほぼ毎回出席しているということです。
これは確かに公務でしょう。
しかし、参加費を支払わずに無料で飲食しています。
そして、知事は公務で講演して謝礼を受け取っていたことになるわけです。
また、職員の中には有給休暇を取って手伝った人もいるようですが、公務であったら休暇を取る必要はなかったでしょう。
また、これに対する知事の説明は新聞に「虚偽」とまで書かれています。
今回の件は、一昔前の政治の世界では、問題にされるようなことではないのかもしれません。
ただ、このごろは政治と金の問題に対し国民の目が厳しくなっています。
前回も書いたことですが、公務かどうかということよりも、このような会合に出席して謝礼を受け取ることがどうなのか、ということが問題なのです。
都知事選では、石原氏の公費での豪華な外遊や飲食が問題にされました。
今回の太田知事の問題は、それと比較すれば小さいものかもしれませんが、問われているのがお金にまつわる不明朗さという点では一致していると思います。
そして、そういう政治姿勢を、有権者が今後も許していくのかどうかが選挙では問われることになります。
東京都民はそれを許してしまいました。
大阪府民の皆様はどういう判断をするのでしょうか。
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