非武装中立論
「私はよくぶれる。でも、それでいいのだ。」
これは、毎日拝見しているらんきーブログのぶいっちゃんのスタンスです。
当然、優柔不断な私もよくぶれるわけです。特定の支持政党がないので、選挙ではあれこれ迷いながら、その時にベストと思う人に投票しています。ぶれるとはいえ、与党に入れるわけではないので、結果は毎回のように死に票です。それでも自分で考えた結果だからと、一人納得しています。
人はぶれます。変わります。そして、世の中も変わっていきます。
私の学生時代は、もう30年近く前になりますが、世界はアメリカとソビエト連邦(ソ連)の二大国が対立する冷戦時代でした。私にとって、当時のソ連はほとんど情報もなく、ひたすら不気味な国でした。そのソ連を日本は仮想敵国として、防衛費を増やしていったのですね。ただ、当時はまだ「自衛隊は違憲である」という見方も根強くありました。
そんな時代に当時の社会党(現 社民党)左派をはじめ、国民からも一定の支持を得ていたのが、「非武装中立論」です。当然自民党や右派からは、非現実的だと批判されていました。
「非武装になったらソ連が攻めて来る」と、よく言われていました。私は「それはないだろう」と、思いながらもどこか不気味さが消えませんでした。
時代は流れて、ソ連も崩壊しロシアになりました。世界はアメリカの独り勝ち状態です。それでも日本の防衛費の水準を維持するためには仮想敵国が必要です。それが現在は、北朝鮮でしょうか。昔のソ連と比較すると、かなりショボイです。それでも自衛隊は順調に成長してきました。
最近自衛隊に関して、沖縄の辺野古での行動と市民の情報収集活動が話題になりました。久間防衛大臣によると、どちらも「問題ない」らしいです。
まさか「現在の自衛隊にとって問題のある活動はクーデターだけ」のはずはないですよね。
私も非武装がいい、と考えているわけではありません。ただ、時の流れは大きいです。漠然としていた不安が、いつの間にか巨大化しています。こんな時だからこそ、過去の理想論を振り返ってみることも大切だ、と思う今日この頃です。
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