「女性はいくらでもウソをつけますから」
杉田氏は9月25日に開かれた自民党内の会議で、行政や民間が運営する性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」を全国で増設する方針などを内閣府が説明した際、「女性はいくらでもウソをつけますから」と、被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をした。杉田氏は26日午後、自らのブログに「一部報道における私の発言について」と題する記事を投稿し「女性を蔑視する趣旨の発言はしていない」と記しているが、共同通信の取材に対し、複数の会議出席者が杉田氏の発言を認めている。
[2020年9月26日 毎日新聞]
興味深い話題です。複数の証言から「女性はいくらでもウソをつけますから」という発言はあったようです。思うところを2点だけ挙げたいと思います。
まず、『いくらでもウソをつける』のは女性に特定できるのかということです。裏付けるデータがあるならともかく、印象や思い込みでの発言に感じます。そういう人間もいるということは性別や人種、国籍などには全く関係ない、と考えるのが当然のことだと私は思います。
また、この発言をしたとされる本人は「女性を蔑視する趣旨の発言はしていない」とブログに記しました。さすがに発言そのものがなかったとは言っていないようですが、趣旨が違うということのようです。つまり最初の発言は女性を蔑視したものではないということです。どうも、この方の使う蔑視という言葉の意味が普通と違うのではないか、そんな風に感じました。この言い訳が通じるかどうかは、それぞれの人がよく考えるべきでしょう。
この『言葉の意味が違う』という感覚は安倍政権が始まって以来数多く感じられるようになってきました。今後も発言の趣旨を訊ねずに言いっぱなしにさせていると、ますます日本語が通じにくい世の中になっていきそうな予感がします。
ちなみに『蔑視』を広辞苑で調べました。『さげすむこと』『見下げること』
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