参議院が面白い
大 連 立
すごいですね。
本気だったんですね。
自民党は。
権力の座にしがみつくためなら何でもする。
まさにマニフェスト通りですね。
もっとも、自民党のマニフェストを覚えてはいませんが‥‥。
自民党の総裁である福田首相は政局のことで頭が一杯のようですが、一方ではまじめに仕事をしている議員の方々もいます。
昨日、参議院では重要な法案が可決されました。
民主党が今国会に提出した「年金保険料流用禁止法案」が2日午前、参院本会議で野党各党の賛成多数で可決され、衆院に送られた。自民、公明両党は反対した。与野党の勢力が逆転した今国会の参院に民主党が提出した8法案のうち、参院を通過した法案は初めて。野党提出法案の参院通過は93年3月に旧社会党などが提出した議員証言法改正案以来14年ぶりになる。ただ、衆院は与党が多数を占め、成立は困難な見通しだ。
同法案は、被保険者から徴収した年金保険料がグリーンピア(大規模年金保養基地)建設などに使われ、批判を集めたことを受け、保険料を年金給付以外には一切使わないとしている。一方、政府・与党は、先の通常国会で成立した社会保険庁改革関連法で「保険料の無駄遣い問題の対策はとった」と主張している。
[2007年11月2日10時51分 asahi.com]
民主党が以前から主張していた、年金保険料を年金給付以外には一切使わないという法案が参議院を通過しました。
それに対して、政府・与党は保険料の無駄遣い対策は済んでいると主張しています。
つまり、無駄でなければ保険料を遣うということで、事務費などに2000億円ほど遣うようです。
これくらいの金額が既得権化しているので、自公政権ではもはや削れないわけです。
また、これを税金で賄うと他の部分に影響が出てしまいます。
いずれにしても、自公政権では手をつけられない部分にメスが入ることになります。
確かに、この法案が衆議院で通過することは現状では難しいでしょう。
それでも、保険料を給付以外に遣うことの是非や、2000億円という金額に関して今後も話し合う機会があるということは、参議院選挙で与野党が逆転した効果であり、やっと日本でも民主主義が機能し始めたということです。
昨日の参議院ではもう一つ重要な決定がありました。
参院外交防衛委員会は2日、守屋武昌・前防衛事務次官の証人喚問を8日午後1時に行うことを野党側の賛成で議決した。自民、公明両党が採決を欠席したため、形式上は全会一致になった。証人喚問は全会派が前もって合意し、全会一致で議決するのが慣例で、事実上の多数決での議決は極めて異例。慣例が破れたことで、今後、衆参両院で証人喚問が増える可能性もある。
自民党は2日、守屋氏の喚問について、補給支援特措法が衆院で可決されることを条件に、会期末前日の9日に行うよう提案した。民主党は「法案送付と証人喚問は直接関係ない」(簗瀬進・参院国対委員長)などと反発し、折り合えなかった。結局、与党欠席の中で採決が行われ、民主党・新緑風会・日本、共産、社民の賛成で議決された。
証人喚問は、大政党が政治的な意図で行うことを防ぐため、全会派が出席し、全会一致で議決することが慣例とされてきた。
同委は2日、守屋前次官に接待を繰り返した軍需専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸氏と、同社長米津佳彦氏の参考人招致も決めた。
[2007年11月2日21時58分 asahi.com]
11月8日に参議院で、午前9時から「山田洋行」元専務の宮崎氏と社長の米津氏の参考人招致が、午後1時から守屋氏の証人喚問が行われることが決定しました。
これまで証人喚問は、全会派が出席して、全会一致で議決することが慣例だったそうですが、今回の採決も全会一致ではありますが、与党が欠席したということです。
反対派が欠席しての採決ということは、ある意味で強行採決ですか?
今、面白いのは参議院ですね。
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コメント
おっしゃるとおり、参議院は民主党の活躍で面白くなっています。どんどん、衆院とのねじれを進めてもらいたいと思っていました。
そうすれば解散・総選挙が近づいたでしょう。
そして堂々、衆院でも逆転してもらいたいときたいしていました。その期待が、今回の密室会談で壊れてしまいました。小沢さんの責任は大きいと思います。小沢さんに裏切られた思いです。あ~あ、なんということになってしまったのでしょう。本当にがっかりです。
投稿: うみおくれクラブ・ゆみ | 2007年11月 4日 (日) 20時57分
ゆみ様
コメントありがとうございます。
11月4日の記事にも書いたのですが、最初の党首会談の時に、自民党が小沢氏のスキャンダルを材料に会談を了承させたのではないか、と言っていた人がいました。(ラジオの番組でです。)
これは永遠に謎でしょうが、「あり得る話だなあ」というのが私の感想です。
そうでもなければ、決まっていた公開の党首討論の前日に秘密の党首会談をする意味が分かりません。
結果を見るまでもなく、小沢氏にとっては何のメリットもなかったはずですから。
とにかく、衆参ともに違う意味で目が離せなくなりました。
投稿: もそもそ | 2007年11月 5日 (月) 02時00分
TBありがとうございました、承認制にしておりますが、気づき次第致しますので。
私見を書いておりますが、本筋は無料スタンドについての、アメリカの穏やかな希望にどう応えるか?
のように思います。
守屋スキャンダルも、連立話も、そこから焦点を逸らすためのネタ、のように思えるのです。
将来も決して語られる事は無いでしょうが。
これを果たせば、日本側がこじらせて糸口の見えない、「拉致問題」に多少の口添えはしてやるぞ・・あたりでの。
投稿: しげる | 2007年11月 5日 (月) 21時09分
しげる様
こんにちは、コメントありがとうございます。
仰るように、いつの間にか日本は、アメリカの許しがなければ何もできない国になってしまいました。
自民とか民主とかの枠組みの前に、日本のことは日本が決める、そんな政治を取り戻したいところですね。(本来、右翼がいうべきセリフのようですが)
投稿: もそもそ | 2007年11月 9日 (金) 19時00分