自民党に政権担当能力はあるのか
安倍首相が入院しました。閣僚の身体検査は済んでいたのですが、総理自身の検査はまだだったようで、胃腸の機能に異常が見られ、少なくとも3~4日の入院が必要とのことです。
しかし、その間に首相の臨時代理を置くことについて、与謝野官房長官は「聞いていない」と言っています。
安倍首相は13日午前、体調不良のため東京都新宿区の慶応大学病院を訪れて検査を受け、入院することになった。病院側は記者会見で、首相の状態について、胃腸の機能に異常が生じていると発表し、入院を勧めたことを明らかにした。
病院側の説明によると、首相は数カ月で体重が5キロ程度減り、「全身的に非常に衰弱している」という。また、3、4日の入院が必要との見通しを示した。
与謝野官房長官は「医師の判断では(首相は)疲労がピークに達しており、設備が整った所で検査が必要だという判断だった」としたうえで、首相の臨時代理を置くことについては「聞いていない」と語った。
与謝野長官は12日の会見で、首相が辞任する理由に体調の悪化を挙げていた。首相周辺によると、首相は可能なら、13日午後の自民党両院議員総会には出席したい意向を示していたという。
[2007年9月13日14時19分 asahi.com]
体調不良が辞任の原因であるなら、昨日の辞任会見の際に言えばよかったし、もしくは会見もせずに救急車で入院してしまえば、少しは同情する声もあったでしょう。
少なくとも昨日の意味不明の会見を開くよりは良かったと思います。
それよりも問題なのは、首相の臨時代理を置かないということです。つまり安倍首相は辞意を表明したにもかかわらず、入院中も首相であり、次が決まるまで続けることになるようです。その間に何か緊急事態でもあったらどうするのでしょうか。
国のことを思えばさっさと代理を立てて辞めるべきでしょう。
さすがに、なかなかの愛国者です。
一方、党内では総裁選に向けて動いています。
当初、執行部は14日告示、19日投開票の日程を示していました。しかし、選挙期間が短いとの声があり、結局23日投開票に落ち着いたようです。
麻生幹事長は、国会開会中なので自分たちの選挙にあまり時間はかけられないと言っていました。それは正論なのですが、早く選挙をした方が自分に有利だとの思惑もあるようです。
また、突然の選挙ですから、時間をかけたいという人たちの気持ちも分かります。
ただ、自らが日程を決めた臨時国会を空転させ、あれだけ重要だと言っていた「テロ特措法」の延長もそっちのけで、総裁選を行う自民党という政党も安倍氏と一緒に入院でもした方が良さそうです。
そもそも参議院選挙に惨敗した直後に総裁選をやっていれば、8月中1カ月使えたわけですから。その後に臨時国会を召集すれば、「テロ特措法」も問題なく延長できました。
確かに、強引な続投や突然の辞任は安倍首相に責任があります。
しかし、一年前に安倍氏を総裁に選んだのは自民党の人たちです。そしてこの人たちは今、国会の開会中に総裁選を始めて、税金を無駄にしています。
それに関して、国民に対する謝罪の声はほとんど聞こえてきません。
マスコミはよく「民主党に政権担当能力はあるのか」と言います。
私は最近つくづく思います。
「自民党にできることは、誰でもできる。」
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