光市母子殺害事件関連のブログ
8月9日に 「週刊ポスト」に敬意を表す という記事を書きました。この時に取り上げた週刊ポストの記事は、光市母子殺害事件の被告人を精神鑑定した精神科の医師のインタビューです。
私もこの記事を読むまでは事件についてテレビ報道以上のことは知りませんでしたので、弁護団に対する不信感があり、この事件の報道は見たくもないという気がしていました。
しかしこの記事を読んだ後、私が思ったのは、今までの自分はこの事件について、ほとんど何も知らなかったということです。これまでの裁判の流れ、被告がどんな人間か、弁護団の主張などほどんど知りませんでした。
そして、それは他の多くの方々も同じなのではないかと思い、ブログで記事を取り上げたわけです。
私がブログで紹介したところで大したことはないのですが、思いがけず kojitakenの日記 と 村野瀬玲奈の秘書課広報室 で取り上げていただき、おかげさまでこの日の記事には今でも毎日、数多くのアクセスがあります。
その後、この事件をめぐっては、橋下徹弁護士がテレビで弁護団に対しての懲戒請求を呼びかけた結果、4000件以上もの懲戒請求があったこと、それに対して、逆に弁護団の一部から橋下弁護士が訴えられたことなどが話題になりました。
こちらはテレビなどでも流される情報ですが、ネットにはそれ以上に知っておくべき大切な情報がたくさんあります。
この事件に関して、マスコミでは流されない情報を得られるブログを紹介します。
必読なのが 言ノ葉工房 です。
大変良くまとめられていて、関連ブログが多数紹介されています。
以下は、弁護士のブログです。今枝弁護士は実際に懲戒請求されました。
弁護士・人間・今枝仁
弁護士のため息
津久井進の弁護士ノート
情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士
橋下弁護士は、世間の誤解を解くためには弁護士に説明責任があると主張しています。しかし、本来それはマスコミの役割であり、弁護士の業務ではないはずです。
それでも、この事件の弁護団は結構説明しているようです。
ただ、マスコミがその情報を流さない以上、情報は自分で探す必要があります。そのために以上のブログは大変有用であると思います。
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コメント
こんにちは。
もそもそさんの記事のおかげで、いつかは書こうと思っていたこの事件について書くことができました。遅ればせながらお礼申し上げます。
もそもそさんの記事を取り上げた「kojitakenの日記」のエントリには、46件の「はてなブックマーク」がついて、これまでで累計4600件以上のアクセスがありました。
このところの橋下弁護士の言動は、アジテーターそのものであって、弁護士としての適性に疑問を感じます。
投稿: kojitaken | 2007年9月18日 (火) 23時37分
kojitaken様
こんにちは。
わざわざご丁寧にありがとうございます。こちらこそいつもお世話になっています。
橋下弁護士はおそらく今後は芸能活動を増やし、ゆくゆくは政界を狙っているのではないでしょうか。そんな気がしています。
いずれにしろ、弁護士を世間に対する説明不足で懲戒請求するというのは無理があると思います。
投稿: もそもそ | 2007年9月19日 (水) 08時58分
光市母子殺人事件のマスコミ等の姿勢は、被害者の報復感情を必要以上にあおっており、異常なほどの加熱報道といった感じで何か異様なものを感じます。
また裁判も被害者が意見供述、求刑が出来るようになってから、司法の場が更正に事件を審査する場ではなく被害者、マスコミ、検察等による加害者に対するリンチの場と化しており懸念を感じえません。
死刑は国家による殺人であり絶対に許されないと思います。「殺されたから殺す」というのも「殺されたから命をもって償え」というのも殺人と何ら変わりありませんし、これでは被害者も殺人犯と同列であり、被害者にとっても何の救いにもなりません。
報復では、死刑では何ら救いには、解決にはならないと思います。
投稿: 殺し反対 | 2007年9月20日 (木) 22時14分
「殺し反対」さんへ
あなたの意見は最もに聞こえますが、では加害者に極刑を求めている木村さんに対して、あなたは面と向かって「あなたは殺人者だ」と言えますか?感情論に走ってはいけないのは勿論ですが、死刑反対論者の主張多くは、冤罪による死刑を訴えるもの。それですら、私は首を傾げざるをえないのですが、あなたの意見は暴論以外の何者でもありません。子を思う親の気持ち、妻を思う夫の気持ちを蔑ろにした意見です。こう言うと、加害者にも肉親はいるとか揚げ足を取るのが死刑廃止論者の決まりきった言い草ですが、自分の都合で人の命を奪うのと、犯罪を犯した人間を正式な手続きを経て死刑にするのとを同じに論じること自体、論理破綻しています。だったら、無期懲役も国家による人権侵害ですか?
私はこういうときこそ、法律で頭のがちがちになった人間よりも、一般国民の「常識」で判断するべきだと思います。「常識」でおかしいと思うのもは絶対におかしいはずです。それがまかり通るようなら、法律の専門家なんて要りません。
投稿: | 2007年9月20日 (木) 23時16分
犯人側の弁護士は、一般常識的に考えたらおかしい。自分の最愛なる家族が殺された時のことを考えた事があるのか。裁判出席中に最愛なる家族を皆殺しにされた時は死刑反対論の弁護士はどう対処するのか。立場がかわり自分らの家族が殺されたら死刑賛成論者になるだろうな。
投稿: 鬼畜 | 2007年9月20日 (木) 23時58分
光市事件被告側弁護団の最愛の家族が殺されたら!!
コロサレた側の気持ちが少しでもわかるかも!!
投稿: 桃太郎 | 2007年9月21日 (金) 00時13分
殺し反対様
こんにちは。コメントありがとうございます。
私も、この事件はマスコミ、特にテレビの果たした役割が大きいと思います。事件そのものは最近ではそれほど珍しいものでもないと思いますが、テレビは過熱しています。
ただ、この事件を通してマスコミを見ますと、いろいろなものが見えてくるので興味深いとも言えます。
また、私の死刑制度に対する考えは、カテゴリー・死刑制度にありますのでよろしければご覧下さい。
投稿: もそもそ | 2007年9月21日 (金) 11時16分
鬼畜様
こんにちは。コメントありがとうございます。
おそらく弁護士でも、事件の当事者になった場合はその裁判にはかかわらないのではないでしょうか。
投稿: もそもそ | 2007年9月21日 (金) 11時20分
桃太郎様
こんにちは。コメントありがとうございます。
法廷では被告人を代弁するのが弁護人であり、被害者側に立つのは検察です。
ですから弁護人が被害者について語らないとしても、被害者の気持ちが分からないかどうかは何とも言えないと思います。
投稿: もそもそ | 2007年9月21日 (金) 11時30分